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●種の特性
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体長11 〜14mm で,体は細長く,頭の先端部は膨大している.体色は暗褐色.
池沼,水田,河川などの水際部の雑草間に住み,水面を走ることもできる.
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●生息状況
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本州以南の日本全土に分布するが,環境の悪化により急速に分布域,個体数を減少させている.
福井県での記録は芦原町北潟,南条町武周ヶ池,敦賀市中池見の3 カ所である.近縁種のヒメイトアメンボに比べ,個体数も少なく,分布域も狭い. また,本種は微小な種であり,近縁種であるヒメイトカメムシともよく似ており,混同される可能性もある.
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●存続を脅かす要因
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水田,河川の整備による水辺環境の悪化.
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●参考文献
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福井県自然環境保全調査研究会昆虫部会.1998 .福井県昆虫目録(第2 版).556pp .福井県.
日浦勇.1993 .半翅目.原色日本昆虫図鑑(下):95- 174 .保育社.大阪. 宮本正一.1965 .半翅目.原色昆虫大図鑑V:75- 112 .北隆館.東京.
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