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●種の特性
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1802 年に欧州から記載され,1924 年にはシベリア,1939 年には中国東北部から知られている.日本では1953 年ごろの記録が最初である.
雄は体長12 〜14mm ,雌は体長15 〜17mm で,体の点刻は全体的に弱く,特に腹背節の点刻は浅くて疎である. 生態については,欧州で朽ち木に営巣することが分かっている.日本でも恐らく同様であり,他のハキリバチのように木の葉を切り取って育室を作るものと考えられる.
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●生息状況
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北海道,本州中部以北に分布する.北海道ではかなり多いが,本州ではまれな種となる.栃木,群馬,長野,山梨,石川,福井県など中部山岳地帯から記録されている.
本県では大野市谷山,六本桧しか採集記録のない希少種である.福井県は分布の南限である.
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●存続を脅かす要因
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造巣場所が朽ち木であるから,高山地の森林環境が改変されると生存が危うくなる.
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●参考文献
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羽田義任.1996 .福井県蜂類分布資料.福井虫報,(1 8 ):67- 68 .福井昆虫研究会.
Hirashima,Y .&Maeta,Y .1974 .Bees of the genus Megachile Hokkaido and Tohoku district of Japan . Konty u,42(2):157- 173 .
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