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●種の特性
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体長5mm 前後の,大型美麗種.頭部と前胸部は金色,鞘翅は赤銅色で,後方に不明瞭ながら白毛による強く湾曲した横帯を2 本持つ.多雪地帯のブナ林に特有で,食草はオオバボダイジュとシナノキである.
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●生息状況
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北陸を中心とした東日本の日本海側に分布する.海外でも朝鮮北部,中国北東部,シベリア東部に分布し,環日本海型分布と見られる.
本県では勝山市,大野市,和泉村,今立町,今庄町で記録されている.採集できる木は決まっており,その木では毎年採集される.本県は本種の分布西限である.
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●存続を脅かす要因
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食草のオオバボダイジュとシナノキはブナ林に点在するが,優勢な種ではない.食草を含むブナ林が失われると生息できなくなる.
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●参考文献
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福井県.1999 .福井県のすぐれた自然 動物編.452pp .福井県.
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