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●種の特性
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ゴマシジミの中では大型で黒化傾向の強い亜種.幼虫はワレモコウ(バラ科)を食す.年1 回,8 月上〜中旬に発生する.
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●生息状況
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本州中部には飛騨山脈の高地に飛騨山脈亜種ssp.hosonoi Takahashi が,その周辺の新潟,長野県,群馬県から富士山麓には中部地方亜種ssp.kazamotoi Druce が分布する.県内では丸岡町東山から1 頭の記録があり,その特徴は中部地方亜種に酷似する.中部地方亜種の分布域と離れているので検討の余地があるが,とりあえず中部地方亜種に含めておく.東山の採集地点は,その数年後に北陸自動車道の建設で消滅している.
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●存続を脅かす要因
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県域では,生息の可能性はないと考えられる.
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●参考文献
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下野谷豊一.1976 .福井県未記録の蝶並びに異常型の蝶について.福井県博物同好会会報(23 )31- 35 .
福井市立郷土自然科学博物館. 川副昭人.1976 .原色日本蝶類図鑑.保育社.大阪.
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