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●種の特性
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汽水性の魚で,5 〜10 月には純淡水域まで侵入する.全長は10 〜18cm で小型,下顎先端の下面が黒色である.サヨリは全長40cm を超え,下顎先端の下面が朱紅色で,前者と区別できる.
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●生息状況
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本州(太平洋側は青森県小川原沼以南),九州(有明海側),朝鮮半島(南及び西側),揚子江下流などに分布する.
本県では,これまで九頭竜川下流の汽水域,三方湖群,北潟湖での記録があるが,現在はほとんど確認し難いほど少ない.
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●存続を脅かす要因
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湖と河川の護岸工事,水質汚濁などで,本種の生息環境が悪化し,個体数が急速に減少したものと思われる.
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●参考文献
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福井県.1998 .福井県の陸水生物.203pp .福井県.
宮地伝三郎・川那部浩哉・水野信彦.1976 .原色日本淡水魚類検索図鑑.462pp .保育社,大阪. 中村守純.1984 .原色淡水魚類検索図鑑.262pp .北陸館,東京.
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