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●種の特性
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湧水池とその流水路にすむ.水温15 ℃前後の水の澄んだ砂泥底で,水草のある所を好む.小型の底生動物や浮遊動物を食う.
産卵期は3 〜7 月で,水草の茎(泥面より少し上)に,雄が水草や繊維を集めて巣を作り,そこへ雌が産卵する.雄がなわばりをもち,巣や仔稚魚を保護する.
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●生息状況
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シベリア,樺太,千島,北海道,青森,秋田,山形,新潟,富山,石川,福井の各県に分布する.
本県では鯖江市五郎丸町と武生市上真柄町に分布していたが,前者の水域では1950 年以後に絶滅した.後者の水域でも生息数が減少し,現在,治左川の一区域で保護を受け,そこにだけ生息している.
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●存続を脅かす要因
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扇頂での伏流水が減少し,一方で湧水の汲上げ量が増加するなどで,地下水位が次第に低下し,湧水涸れが起こるようになった.また開発で多くのトミヨのすむ湧水池が埋め立てられ,その生息環境が極度に悪化し,生息数が激減した.
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●参考文献
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福井県.1998 .福井県の陸水生物.203pp .福井県.
宮地伝三郎・川那部浩哉・水野信彦.1976 .原色日本淡水魚類検索図鑑.462pp .保育社,大阪. 中村守純.1984 .原色淡水魚類検索図鑑.262pp .北陸館,東京. 加藤文男.1985 .福井県に分布する陸封型イトヨとトミヨの現状.福井陸水生物会報(4):9- 13 .
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