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●種の特性
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全長17 〜45cm .翼開長23cm .長い尾をひらひらさせながら優雅に飛び,目の周りがコバルト色した美しい鳥である.
平地から標高1000m 以下の山地の暗い林を好み,もともとは常緑広葉樹林を生活場所にしていた種と思われ,スギの壮齢林でもよく見かける. 暗い林の中を飛び回り,飛翔する昆虫類を空中採食する. 雄は長い尾をひらひらさせながら樹間を飛び,明るい声でツキ・ヒ・ホシ・ホイホイホイと鳴く. つがいで縄張りを持ちスギやヒノキの樹皮を主な材料でコップ形の巣を作り,飛来する場所も毎年決っているようである.
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●生息状況
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日本へは夏鳥として渡来し,本州から屋久島までの各地で繁殖する.
本県で低山帯の大径木が茂った社寺林,スギ林,落葉広葉樹林で観察されるが生息地は多くない.
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●存続を脅かす要因
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低山帯の大径木が茂った社寺林,スギ林,落葉広葉樹林の伐採が挙げられる.
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●参考文献
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福井県.1998 .福井の鳥とけものたち.222pp .福井県.
高野伸二(編).1985 .山渓カラー名鑑 日本の野鳥.591pp .山と渓谷社.東京.
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