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●種の特性
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平地から山地のよく茂った広葉樹または針葉樹の老木の多い環境に生息する.春秋の渡りの季節には,公園などにも現れる.樹間を飛ぶ昆虫類を空中で捕食し,採餌する時は,枯れ枝や電線などに止まることが多い.
老木の横枝などに,木のこぶに似た巣を作り雛を育てる.巣の外部には,ウメノキゴケをクモの糸で付着させてカモフラージュする.繁殖期には,巣からあまり離れることはない.
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●生息状況
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日本では,九州以北に夏鳥として渡来する.
かつては,福井市の足羽山や今立町の花筐公園などの桜の老木の多い森林に普通に見られたが,近年は非常に数が少ない.
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●存続を脅かす要因
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里山におけるよく茂った森林空間の減少が原因と思われる.
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●参考文献
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五百沢日丸.2000 .日本の鳥550 ・山野の鳥.352pp .文一総合出版,東京.
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