福井県レッドデータブック データベース

[先頭ページ] [前のページ] [次のページ]                          [写真を表示]
鳥 類
 

 サシバ

 

 タカ目タカ科

 Butastur indicus (Gmelin)

 福井県カテゴリー  県域準絶滅危惧
 環境省カテゴリー  ―
 
 
 
  
 ●種の特性
全長49cm ,翼開長102 〜115cm のカラス大のワシタカ類で,丘陵地や低山帯の落葉広葉樹林,アカマツ林,スギ林などで繁殖する.
主に林縁部で,カエル,ヘビ,トカゲ,ネズミ,モグラ,バッタなどの昆虫類を捕らえる.
 ●生息状況
本種は,中国東北部,ウスリー地方,朝鮮半島で繁殖し,東南アジアで越冬する.日本では,本州北部以南で夏鳥として繁殖し,冬期は東南アジアに飛去する.
本県では,丘陵地から低山帯の林に,4 月上旬に渡来し繁殖する.9 月下旬から10 月上旬には,県内各地で南に飛去する群れが観察されている.
 ●存続を脅かす要因
主に森林と農耕地が点在する里山に生息するため,近年の里山環境の改変の影響を受けやすいと考えられる.
特に,水路のコンクリート化や湿田の消失による小動物の減少により,餌環境が悪化していると考えられる.
そのため,本種の繁殖成功率の低下が危惧されている.
 ●参考文献
高野伸二.1990 .フィールドガイド日本の野鳥.342pp .財団法人日本野鳥の会,東京.
中村登流・中村雅彦.1995 .原色日本野鳥生態図鑑〈陸鳥編〉.301pp .保育社,大阪.
日本鳥類目録編集委員会(編集).2000 .日本鳥類目録改訂第6 版.345pp .日本鳥学会,帯広.

Copyright(C)2002 福井県自然保護課