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●種の特性
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山地集落の社寺林やなだれ防止林のような針葉樹や落葉広葉樹の巨木が残る環境に生息し,上空や川べりの低地を飛びながらカミキリムシやガなど飛翔性昆虫類を捕食する.
キツツキの利用した枯れ木や木製の電柱の穴を利用して繁殖する.
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●生息状況
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本州以南に夏鳥として渡来する.本県では,局地的に見られる.
本県では,5月下旬頃に,奥越地方や若狭などの山地に渡来するが数は少ない. かつては,山地の集落などに立つ木製の電柱に穴を開けて営巣していたが,電柱のコンクリート化で集落近くでは営巣が見られなくなった.
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●存続を脅かす要因
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営巣する巨木林の減少と,餌となる大型昆虫類(甲虫類,セミ,ハチ類等)の減少が考えられる.
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●参考文献
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福井県.1999 .福井県のすぐれた自然 動物編.452pp .福井県.
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