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●種の特性
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全身枯れ葉模様の鳥で,平地から山地の明るい林や草原に生息する.
夜行性で日中は木の水平な枝に沿って腹を密着させて止まって休息し,日没前後から活動を開始し,口を開けて羽音を立てずに飛び回り,口の中に入る飛翔性の昆虫類を捕食する.
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●生息状況
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アジアの温帯から熱帯で繁殖し,日本でも夏鳥として九州から北海道まで各地に渡来し繁殖する.
本県では,かつては低地でも夕方には鳴き声が聞かれたが,近年はほとんど見られなくなった.それでも6〜7月の日暮れや夜明けの林道では,車のヘッドライトに驚き飛び立つ姿が見られる. 減少傾向が著しい鳥であるにもかかわらず,生息状況の把握ができていない現状である.
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●存続を脅かす要因
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近年は森林開発が進むなど環境の変化による,生息適地の減少,餌となる昆虫類の減少が本種の生息に影響を及ぼしていると考えられる.
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●参考文献
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福井県.福井の鳥とけものたち.1998 .222pp .福井県.
叶内拓哉他.1998 .山渓ハンデイ図鑑7 日本の野鳥.623pp .山と渓谷社.東京. 高野伸二(編).1985 .山渓カラー名鑑 日本の野鳥.591pp .山と渓谷社.東京.
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