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●種の特性
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干潟や水田などで昆虫,ゴカイ,ミミズ,小魚を採餌する.
繁殖は一夫一妻でなわばりをつくって行なう.
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●生息状況
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東アジアでは比較的珍しい種類であるが,繁殖の分布域は極めて広い.日本では,春・秋の二回定期的に訪れる旅鳥ということになっているが,近年北海道の東部で繁殖が確認されている.最近の研究では3 種類の亜種が認められている.
本県では,今までに数例の観察が認められている.春の渡りの際,ツルシギの群れの中に混入していることがあるが,本県では春の例はなく,秋の渡来例が殆どを占めている.
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●存続を脅かす要因
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本県には,干潟のような環境が殆どなく,渡来地となる北潟湖や三方五湖のような湖周辺に広がる水田環境は重要である.水田の乾田化による渡来場所の減少が挙げられる.
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●参考文献
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真木広造・大西敏一.2000 .日本の野鳥590 .655pp .平凡社.
W.G.Hale.1988.The Redshank.24pp.(Shire Natural history.)
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