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●種の特性
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湖沼,海岸や水田地等で見られる.岩礁にある海藻やマコモなどの水草を食べる.
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●生息状況
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日本では,冬鳥として北海道や東北地方の海岸や河口などに渡来し,中部地方や九州では少数が定期的に飛来する場所が知られている.
本県では,1979 年に三国町の海浜で初めて記録されて以来,小浜湾や九頭竜川の河口などで数回記録されている.数は1 羽または数羽である. ほかのガン類に混じって,内陸部で見られることもある. 本県では,定期的に見られる場所はなく,稀に記録される種である.
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●存続を脅かす要因
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本県では,稀な鳥であるが,港湾の埋立てや,護岸のコンクリート化,海浜での汚染による餌の減少,釣り人による生息地への立ち入り等が考えられる.
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●参考文献
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福井県.1999 .福井県のすぐれた自然,動物編.452pp .福井県.
桐原政志.2000 .日本の鳥550 ・水辺の鳥.360pp .文一総合出版,東京.
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