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●種の特性
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ペンギンに似た色と形をした海鳥で,冬期には北緯30 度ぐらいまで南下し,本州北部の海上まで現れる.海に面した絶壁の岩棚に,コロニーを作り繁殖する.
海中に潜り,翼を使って水中を飛ぶように泳ぎ,魚類や軟体動物など食べる.
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●生息状況
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北太平洋と北大西洋沿岸海域で繁殖し,日本では北海道の天売島などの離島で繁殖しているが,近年急激に減少し絶滅が心配されている.
非繁殖期には沖合の海上で生活する.本県には1997 年1 月のナホトカ号の重油流出事故で,福井市石橋町に1羽の死亡個体が漂着して初記録され,冬期には沖合に飛来しているものと考えられる.
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●存続を脅かす要因
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本県では生態的な情報が極めて少なく,はっきりと言及できない.
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●参考文献
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福井県.1998 .福井の鳥とけものたち.222pp .福井県.
高野伸二(編).1985 .山渓カラー名鑑.日本の野鳥.591pp .山と渓谷社.東京. 中村登流・中村雅彦.1995 .原色日本野鳥生態図鑑(水鳥編).304pp .保育社.大阪府.
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