| Assiminea lutea japonica | カワザンショウガイ科 |
| 殻は丸味を帯びた円錐形であり、螺塔が高く縫合が明瞭である。体層が大きく周 |
| 縁に鈍い角があり、2または4本の濃赤褐色帯がある。普通、泥で汚れていて判り |
| にくい。第1回の調査では漏れてしまったが、第2回の調査で嶺南地区の主な河川 |
| の河口域に多数生息していることが確認できた。アシが育っている場所や干潮・汽 |
| 水域の泥上、礫や岩、コンクリ−ト護岸などの表面に群生していることが多い。流 |
| 水の緩衝地帯としてのアシが重要視される。また、A.castanea (Westerlund、1883) |
| クリイロカワザンショウガイが福井県芦原町北潟湖および細呂木での記録がある |
| 。兵庫県や和歌山県の標本をみると、殻径2〜4mm、殻高3〜6mm程度の円錐形 |
| で、螺塔の高い種である。螺層の膨らみは弱く縫合下には細い螺溝がある。増田( |
| 1994)によればカワザンショウガイに比べて高塩性で海岸部では飛沫帯に生息する |
| という。第2回調査では、北潟湖および細呂木、カワザンショウガイ生息地を探して |
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