| 淡黄褐色の殻は小型卵円形で膨らみ、殻頂部がほぼ背縁中央部に位置し、殻 |
| 皮に覆われ滑らかである。半透明で胎殻が明瞭である。県内では生活排水が流入 |
| する比較的流れの緩やかな小河川の泥底に生息する。 また、Sphaeium |
| (Musculium) japonica inutile Pilsbry、1901 |
| ウゼンドブシジミが、自然史博物館に保管されている。前種の形態的にはそんなに |
| 違いはないが博物館の標本によれば、殻頂部がほぼ背縁中央部に位置してドブシ |
| ジミよりやや突出し、卵三角形である。殻長3〜4mm、殻高3mm、殻幅2mm前後で |
| ドブシジミよりフクイマメシジミに近い。採集地は勝山(現在の勝山市)と越前堺村( |
| 現在の南条郡今庄町)となっている(具体的な採集地点は不詳)。筆者が採集した |
| 勝山市取立山と今庄町の夜叉ケ池のシジミを精査したところフクイマメシジミであっ |
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