福井県みどりのデータバンク動物目録(陸水生貝類)

24  カタハガイ 二枚貝綱 イシガイ目
Pseudodon omiensis イシガイ科


環境省RDBカテゴリー: 準絶滅危惧(NT)
福井県RDBカテゴリー: 県域絶滅危惧U類 
福井県のすぐれた自然 
分布
本州、四国、九州
解説
 この種は上西(1995年)によるとヤリタナゴ、カネヒラ、シロタビラコ、アブラボテな
どの産卵母貝となる。マツカサガイに似るが、殻頂部が極端に前方に偏り、殻高の
1/ 2程度になり、右殻の殻頂部にのみ強い歯が突出する。細長い後側歯が後背
縁に平行しないことで区別できる。希少種の一つである。流水型で県内の小河川
の砂質泥底に生息する。第2回調査で、福井市徳尾町の山際の砂礫底の小川で
確認された。イシガイ目のどの種にもいえるが、その種の好む底質が維持され、宿
主となる魚が生息する環境が種の存続のために必要である。過去には足羽川徳
光用水に普通に見られた。希少種。
生息記録がある水系
九頭竜川本流(第1,2回調査)
浅水川(第1,2回調査)
足羽川(第1回調査または過去の記録)
南川(第1回調査または過去の記録)
日野川(第1回調査または過去の記録)
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出典「福井県の陸水生物」(1998年3月 福井県県民生活部自然保護課)
出典「福井県レッドデータブック(動物編)」(2002年3月 福井県福祉環境部自然保護課発行)