福井県みどりのデータバンク動物目録(陸水生貝類)

20  マツカサガイ 二枚貝綱 イシガイ目
Inversidens japanensis イシガイ科


環境省RDBカテゴリー: 準絶滅危惧(NT)
福井県RDBカテゴリー: 県域絶滅危惧U類 
福井県のすぐれた自然 
分布
本州、四国、九州
解説
 日本固有種で、本種は流水型できれいな河川の砂礫底に生息し、完全な止水域
には生息しない。ヤリタナゴやアブラボテの産卵母貝となるが、近藤(1995年)によ
れば、岡山市内を流れる祇園用水では、調査した16種の魚中、このクロキジュウ
ム幼生がオイカワやカワムツ、ハスなど3種には寄生率が高い。殻は中型卵円形で
殻長50mm、殻高30mm、殻幅18mm内外。殻表面に松笠模様(顆粒)が見られるが
成長すると腹縁は消滅する。県内ではイシガイより少ないがよく似た生息環境であ
る。第2回の調査でも足羽川の徳光用水とその取入口に多数生息確認された。
生息記録がある水系
九頭竜川本流(第1,2回調査)
三方湖(第1回調査または過去の記録)
浅水川(第1,2回調査)
足羽川(第1,2回調査)
竹田川(第1回調査または過去の記録)
南川(第1回調査または過去の記録)
日野川(第1,2回調査)
北川(第1,2回調査)
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出典「福井県の陸水生物」(1998年3月 福井県県民生活部自然保護課)
出典「福井県レッドデータブック(動物編)」(2002年3月 福井県福祉環境部自然保護課発行)