福井県みどりのデータバンク動物目録(淡水魚類)


7  サクラマス(ヤマメ)サケ科

Oncorhynchus masou

福井県RDBカテゴリー: 県域絶滅危惧U類 


解説

重要な水産資源の一つであるが、サケと同様極端に減少した。九頭竜川の他2、

3の水域で水域で少数確認される程度である。本種の河川型がヤマメで、河川の

上流域で生涯を過ごし、生息数も著しく減少した。福井県の水域は元来ヤマメの

分布域であったが、外来魚のアマゴと放流したため、両種が混生し、水域によって

はアマゴのみになったところもある。漁業組合が資源の回復を図ってアマゴを放

流し、それらが定着し繁殖するためで、その結果ヤマメは減少し、ひいてはサクラ

マス資源の減少をもたらす。このような外来種の放流は、単に地理分布を撹乱さ

せるだけでなく、競合するヤマメを駆除したり、時にそれと交配もするので、在来

のヤマメの方を放流すべきである。

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出典「福井県の陸水生物」(1998年3月 福井県県民生活部自然保護課)
出典「福井県レッドデータブック(動物編)」(2003年3月 福井県福祉環境部自然保護課)