福井県みどりのデータバンク動物目録(淡水魚類)


16  オイカワコイ科

Zacco platypus移入種


解説

県下一円の河川と湖沼に広く分布し、琵琶湖産稚鮎の放流後生息するようになっ

た魚種である。福井県内での自然分布はないと思われるが、三方湖岸近くの島浜

貝塚(縄文遺跡)の遺物にオイカワの骨格が含まれ(Hongo、1989)、三方湖は自

然分布の可能性が残る。しかし三方湖水系以外の嶺南の水域ではすべて移入魚

と判断され、三方湖水系だけ縄文時代より継続して生息していたかどうか不明で

ある。現在生息するオイカワは後に移入された可能性が高く、今後、系統分類学

的な検討が必要である。

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出典「福井県の陸水生物」(1998年3月 福井県県民生活部自然保護課)