福井県みどりのデータバンク動物目録(淡水魚類)


14  アブラハヤコイ科

Phoxinus lagowskii steindachneri


解説

県下一円に広く分布する。第1回調査で笙の川以北で確認されたが、第2回調査

で耳川以西の嶺南地域全体でも確認された。ただし、佐分利川では未確認である

。福井県が日本海側における南限を考えられるが、近年兵庫県由良川で2個体

報告され(鈴木、1995)、それが自然分布が人為によるものが検討の余地を残し

ている。タカハヤとは近縁種で、同一の河川に分布した場合、一般にタカハヤが

上流域に、アブラハヤは上流域下部から中流域に生息する。上手と下手に棲み

分けるといっても中間にかなり両種の混生域が長く続き、イワナとアマゴほど明瞭

な棲み分けとは言いがたい。

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出典「福井県の陸水生物」(1998年3月 福井県県民生活部自然保護課)