- 【久々子湖周辺】汽水湖である久々子湖は水深が2mほどで浅く,所々にヨシ原や砂浜のある環境です.冬には,マガモ,コガモ,ヒドリガモ,キンクロハジロなどが普通に見られ,それらに混じってホオジロガモ,オカヨシガモもいます.ここでは,キアシシギ,アオアシシギ,ハマシギなどや珍しいホウロクシギ,オバシギなどが春秋の渡りの季節に砂浜や近くの水田で観察されます.1995年10月に本県で初めてミヤコドリが記録されたのも記憶に新しいところです.また,湖岸の草地を歩くと足もとからウズラが飛び出すこともあります.
- 【管湖周辺】湖岸道路に観察小屋もあって湖面のカモ類を観察するには最適の場所です.特に,対岸のヤブツバキ林の付近では50羽余りのオシドリの群れが,稀にビロードキンクロ,シノリガモなどが見られます.また,長尾山から向こうの水月湖や三方湖からオオワシやオジロワシが出現し,魚を狙って水面に突っ込み,付近のアカマツまで運んで食べる光景が見られます.
- 【水月湖および三方湖周辺】湖面上では,カモ類に加えてカイツブリ類,カモメ類,サギ類が間近で見られますので,識別力アップにチャレンジしてみましょう.湖面の棒杭には,区別は難しいですが,ウミウかカワウが止っていますし,時にミサゴが魚を狙っているのも見られます.これらの湖をつなぐ遊歩道沿いには梅林があり,早春の3月には白い花を満開に咲かせ,メジロ,ホオジロ,アオジ,ミヤマホオジロ,カシラダカなどの小鳥が集まってきます.三方湖へ注ぐ 川周辺のヨシ原ではアトリやオオジュリン,時に珍しいベニヒワも小群で観察されています.
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