14.日野川中流域 −気軽に楽しめる水辺の野鳥−
武生市と鯖江市の中心部を流れる日野川は, 街からも近く季節や時間を気にせずに,いつで も多くの野鳥に出会えます.特に繁殖期のサギ 類や越冬期のカモ類の観察にはもってこいの場 所です.また,村国山や西山公園なども近くに あるので思いっきり探鳥を楽しめます.
◆探鳥カレンダー ◆探鳥地の地図
◆探鳥ガイド
  • 鯖江市の吉川橋から上流の有定橋まで,丹南高校の横辺りを中心に,冬になると多くのカモ類が集まってきます.特にヒドリガモ,オナガガモが多く,この他にもミコアイサやカワアイサが潜っては採餌していますし,アメリカヒドリやトモエガモが混じっていることがあるので是非探してみたいものです.また,この辺りを中心に数羽のコハクチョウが継続的に見られますが,確実に越冬しているかどうかはわかっていません.
  • 小さな堰より流れ落ちるところでは,アオサギやゴイサギがブロックの上でじっと流れを見つめており,時折すばやく小魚を捕らえる姿が見られ,カワヤナギの茂る渕ではカイツブリが見え隠れしています.鯖江大橋から上流の福井高専横のヤナギ林では,初夏にアマサギ,コサギ,ダイサギ,ゴイサギなどのコロニーが確認されており,繁殖行動を間近に観察できます.
  • 武生市内の万代橋から日野大橋の間ではカモ類の他に河川敷の低木林やヨシ原では,カラ類,カワラヒワ,アトリ,オオジュリン,ホオジロ,オオヨシキリ,セグロセキレイ,カワセミなど,四季折々の野鳥が楽しめます.
  • 春の一時期,ツルシギ,タカブシギ,クサシギなどのシギ類や,時にはオオタカやハヤブサ,ノスリなども出現することもあります.さらに上流の日野山が近くに迫っている南条町では,ヤマセミやキセキレイ,カワガラスなども見られるので,ちょっとの余暇時間を利用してのウォッチングには最適な場所であります.

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出典「福井の鳥とけものたち」(1998年3月 福井県自然保護課)