- カモメウォッチングには冬が最適です.自動車で移動しながら各集落にある小さな港を重点に見ていきましょう.消波ブロックに止まっているのは,カモメ,ウミネコ,オオセグロカモメが多く,セグロカモメは比較的少ないようです.海へ流れ込む小さな河川でも,その河口付近には多くのカモメ類が集まっていますので,それぞれの識別点をよく観察しながらウォッチングしてみましょう.
- 稀にワシカモメやミツユビカモメが混じっているかもしれません.荒れた日にはウミスズメやアカエリカイツブリが波間や岩場近くに見え隠れすることもありますので,注意したいですね.港には餌が多いのか,多くのトビとカラスが乱舞しており,時には餌の奪い合いが始まることもあります.岩場でウミウが羽根を広げて独特のポーズで止まっているのも滑稽に見えます.この中にヒメウがいるので是非探してみたいですね.
- カモメ類を見ていると,イソヒヨドリやセグロセキレイがさえずりながら防波堤や民家の屋根を行き来しています.春秋の渡りの季節には,ヒヨドリの大群が崖の上から海上へ飛び出す様子がよく見られ,時にはハヤブサの突撃を見られるかもしれません.
- また,秋には,305号線をはずれて中腹にある水仙畑が連なる農道や林道をゆっくり探してみると,ジョウビタキやシロハラ,マヒワ,アトリなどの冬鳥の渡りを確認することができます.
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