福井県みどりのデータバンク動物目録(両生類)


サンショウウオ目

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ヒダサンショウウオサンショウウオ科

Hynobius naevius kimurae

        

 全長10〜15cm前後、東京都から山口県までの山地に分布する流水産卵性小型

サンショウウオである。尾部の黒褐色の大きな斑点はハコネサンショウウオの無斑

と異なる。県内のサンショウウオ中一番分布が広く、低地からかなり高地(1、000m)

まで生息する。変態後の成体は、陸上生活に移り、主に、夏緑広葉樹林もしくは針

葉樹林の谷間かその傾斜地に生息する。谷川の源流部の石の下に卵嚢を産みつ

ける。成体は滅多に発見することができない。ごく稀に山芋掘りや、オウレン採取等

の機会か、繁殖期に入る前(11〜4月)に産卵場所の渓流近くの倒木や岩石の下な

どで見つけることがある。幼生は小渓流の中で割合に容易に発見できる。ハコネサ

ンショウウオとの混生を見ることがある。

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出典「福井県の両生・爬虫類・陸産貝類目録」(1998年3月 福井県県民生活部自然保護課)
出典「福井県の両生・爬虫類・陸産及び淡水産貝類目録」(1985年3月 福井県自然保護課)