| 日本産のカエルの中では比較的新しく発見された種であるが、分布域も広くさほど |
| 珍しいものではない。1981年に金津町刈安山の道路脇において採取されたのが、 |
| 本県での最初の記録である。山地性の小型(4〜5cm)のカエルで、ヤマアカガエル |
| と混同しがちであるが、下顎から胸部の前方にかけての腹面に、黒い小点が散布し |
| て、黒っぽく見えることで、他のアカガエルとの区別が容易である。繁殖地は5月ご |
| ろで、伏流水の穴、または渓流の岩の下等で産卵する。卵塊は小さく、50個から100 |
| 個まである。卵は直径3〜4mmで他と比べて大きい。幼生の発生は速やかで、、極 |
| めて小さいまま変態を完了する。成体は森林に入り、林床で生活する。 |
|