福井県みどりのデータバンク動物目録(両生類)


カエル目

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タゴガエルアカガエル科

Rana tagoi tagoi

        

 日本産のカエルの中では比較的新しく発見された種であるが、分布域も広くさほど

珍しいものではない。1981年に金津町刈安山の道路脇において採取されたのが、

本県での最初の記録である。山地性の小型(4〜5cm)のカエルで、ヤマアカガエル

と混同しがちであるが、下顎から胸部の前方にかけての腹面に、黒い小点が散布し

て、黒っぽく見えることで、他のアカガエルとの区別が容易である。繁殖地は5月ご

ろで、伏流水の穴、または渓流の岩の下等で産卵する。卵塊は小さく、50個から100

個まである。卵は直径3〜4mmで他と比べて大きい。幼生の発生は速やかで、、極

めて小さいまま変態を完了する。成体は森林に入り、林床で生活する。

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出典「福井県の両生・爬虫類・陸産貝類目録」(1998年3月 福井県県民生活部自然保護課)
出典「福井県の両生・爬虫類・陸産及び淡水産貝類目録」(1985年3月 福井県自然保護課)