83(若丹山地)六路谷地区−−−−−−5万分の1地形図【舞鶴】−−−−−−

〔概 要〕〔地形・地質〕〔植 物〕〔鳥 獣〕〔爬虫類等〕〔景 観〕

83 六路谷地区                                      [⇒位置図]

〔概 要〕
 三国岳(616m)の北側、標高300m程度の山地にはヤマツツジ−アカマツ群集
の典型的な林相が分布している。六路谷の杉森神社に2本のオハツキイチョウが
あり、天然記念物に指定されている。
 爬虫類等では、オオサンショウウオが確認された記録がある。


〔地形・地質〕
 京都府との県境に近いこの地区には、夜久野貫入岩類が広く分布しており、一
般にかなり風化が進んでいる。


〔植 物〕
 三国岳(616m)の北側山地で、標高300mの山地が中心になる地区である。
 全域にわたって、若狭湾沿岸域において極めて顕著な林帯を構成する
ヤマツツジ−アカマツ群集の代表的な林相を示す安定した代償林が見られる。
 六路谷の杉森神社の社殿東方山腹と西側にある2本のイチョウは
オハツキイチョウである。昭和10年8月27日、天然記念物に指定された。福井県
では、ここだけに見られるもので、学術上、特に進化的に貴重な事象である。


〔鳥 獣〕
 伐採、造林が進むもアカマツ林が分布し、一部に夏緑広葉樹が残存する環境で
、鳥相は一般的であるが、緩傾斜の谷筋はカワガラス、ヤマセミの生息に適した
環境を示している。クマタカが生息するほか、獣類ではニホンカモシカ、
ニホンザルの生息が認められている。


〔爬虫類等〕
 両生類のオオサンショウウオ科、オオサンショウウオが高浜町関屋川水系で
1982年ごろ確認されているという調べ(高浜町教育委員会 1982年)がある。


〔景 観〕
 地区の大部分は、海抜300m内外の低山性の山地で、アカマツ林が広く分布し
、この山中に狭い平地をつくって流れる関屋川支流沿いに点在する六路谷、蒜畠
、梅ケ谷の村落は、穏やかな農山村風景を呈している。
 また梅ケ谷、関屋付近より望む青葉山は、広い緩やかな裾野に集落を抱えて、
明るい感じの個性的な山容を呈している。
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(この地区の情報は BEATLES さんに入力を協力していただきました)