69(三遠山地)野木地区−−−−−−−5万分の1地形図【熊川】−−−−−−

〔概 要〕〔地形・地質〕〔植 物〕〔鳥 獣〕〔景 観〕

 69 野木地区                                         [⇒位置図]

〔概 要〕
 小浜市の東側、新保を中心とするこの地区は、広い沖積低地に接する中・古生
層からなる小起伏山地で、若狭湾沿岸の典型的なアカマツ林が広く分布する。林
間にヤマツツジ、ナツハゼ、コバノガマズミ、ハゼノキ、ソヨゴ、アセビ、
アクシバ、林床にワラビ、チゴユリ、アキノキリンソウやヤブランなどが優占し
、かなり安定したヤマツツジ−アカマツ群集を呈する。


〔地形・地質〕
 小浜湾に注ぐ北川下流部の右岸に近く位置する。海抜350m程度の中・古生層
からなる山地で、末端部が沖積低地に接している。


〔植 物〕
 小浜市の東側、新保を中心とする低山地で、若狭湾沿岸の自然景観を特徴づけ
る典型的なアカマツ林が広範囲にわたって分布している。
 代償林であるが、林間にはヤマツツジ、ナツハゼ、ネジキ、コバノガマズミ、
ハゼノキ、コナラ、ソヨゴ、アセビ、アクシバ、林床にはワラビ、チゴユリ、
ヤブコウジ、ツタウルシ、シシガシラ、ヤブランやアキノキリンソウなどが優占
し、組成的に安定したヤマツツジ−アカマツの群集型が見られる。
 特筆すべき植相は見られない。


〔鳥 獣〕
 特に優れた鳥獣の生息環境も見当たらず一般的な森林鳥が生息するものと思わ
れる。


〔景 観〕
 野木山は海抜343.6mの低山性の山で、全山にアカマツ林が自生しており、
ヤマザルの生息地としても知られているが、景観的には山麓の下野木、中野木集
落等は、普通の農村景観である。
 ただ近くの玉置には、奈良時代の木簡が出土しており、西山麓の太良庄は、中
世の頃京都東寺の庄園として知られ、またここの正林庵には白鳳期の銅造如意輪
観音が遺存しているなど、この地区の景観には歴史的事象とかかわりのある自然
景観として、今後解明を待たねばならぬものがあるようである。
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(この地区の情報は BEATLES さんに入力を協力していただきました)