○ 放射収支計の測定原理

 夜間における大気安定度は、風速と雲量によって分類されていますが、 夜間における雲量観測が困難であるため、風速と放射収支量を用いた分類法が示されています。
 地球の大気および地表面は、太陽からの放射、すなわち日射を吸収して温まると同時に、 地球の大気や地表面からもその温度に比例した熱放射を行っています。 放射収支量とは、太陽から受ける放射量と地球から放出する放射量の差で示します。
 単位は、瞬間値についてはキロワット毎平方メートル(kW/m2)、積算量についてはメガジュール毎平方メートル(MJ/m2)です。

 全天からの日射量と地表面からの放射量を、上下に位置するように組まれた銅/コンスタンタンの熱電堆により観測し、その温度差を放射収支量として出力します。

 放射収支計は、感部、出力調整部、記録部で構成されます。 感部は、上面受熱板、下面受熱板と熱電離、ポリエチレン風防、送風装置からなり、上下受熱板は黒色塗装が施されています。 この上下受熱板の間に銅/コンスタンタン熱電堆が封入されていて、上下受熱板の温度差に比例した熱起電力を出力電圧として得ます。 この出力電圧をシャント抵抗により調整し、積算記録します。


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