○ 湿度計の測定原理

 湿度は、大気中の水蒸気量を表す指標であり、相対湿度、絶対湿度、蒸気圧、露点温度等様々な指標で表されるが、このうち相対湿度が最も広く利用されています。

1 相対湿度
 相対湿度は、蒸気圧(e)とその時の気温における飽和蒸気圧(E)との比を百分率e/E×100 で表します。 単位は%とし、整数で示します。

2 蒸気圧
 大気中の水蒸気分圧を水蒸気圧といい、気象観測では単に蒸気圧といいます。 ある温度で水または氷と熱力学的平衡状態にある蒸気圧をその温度の飽和蒸気圧といいます。 蒸気圧の単位は、hPa(ヘクトパスカル)で表し、その1/10まで記録します。

3 露点温度
 圧力一定のもとで空気を冷却してゆくと、空気中の水蒸気はある温度で飽和に達し凝結をはじめ結露します。 その温度を露点温度といい、単位は℃で表し、1/10まで記録します。

 大気汚染の常時監視測定に用いられている湿度計は、かつては毛髪式湿度計および露点式湿度計でしたが、温度計とともに同じ通風筒に組込める静電容量式湿度計が多くなっています。
 福井県では、静電容量式湿度計により測定しています。

(静電容量式湿度計)
 静電容量式湿度計の原理は、高分子薄膜の吸湿による誘電率の変化を、発振回路で周波数の変化として捉え、相対湿度として出力するものです。


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