環境ふくい推進協議会の情報紙
みんなのかんきょう

第47号 平成18年7月発行
みんなのかんきょう表紙
【主な内容】
ふるさとの環境自慢
『げんき米』のふるさと(福井市高須町)
特集
「LOVE・アース・ふくい」
Topics
ふくいのおいしい水(追加認定分)
Topics2
環境力向上プロジェクト地域連携モデル事業
私達の活動紹介
河和田自然に親しむ会
あわら市波松小学校
読者の窓
協議会事業報告
お知らせ・その他
表紙写真「三国サンセットビーチ」


ふるさとの環境自慢
『げんき米』のふるさと城山と棚田の山里(福井市高須町)

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高須町は、福井市北西部にある標高438mの高須山の中腹にある世帯数46戸の集落です。福井市中心部から車で約30分、美しく豊かな自然に囲まれたこの集落が、訪れる人々の心を癒してくれます。また、高須山々頂からは、福井市内はもとより坂井平野や日本海が一望できます。
高須町の歴史は古く、縄文時代にはこの地に人が住み、弥生時代には稲作を始めたと言われています。室町時代には後醍醐天皇(南軍)と足利尊氏(北軍)の戦いにおいて、南軍最後の砦、鷹巣城がこの高須山に築かれました。新田義貞の家来であった畑ときよし時能は、北軍7千人に対し、わずか27人で1年2ヶ月もの間この鷹巣城を守り続けました。高須山々頂にはその城跡として、大正時代に石碑が建てられ、高須城小学校の名前の由来ともなっています。
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高須山山頂にある鷹巣城跡
高須町ではその恵まれた気候を生かし、水稲(コシヒカリ)や野菜(大根・蕎麦・じゃが芋)などを栽培しています。山間地ならではの昼夜の寒暖差と、高須山からの清らかな自然水が、その多くの作物の味をより引き立たせています。
そこで、農業を通じて先祖代々受け継がれた歴史的にもゆかりのあるこの土地を守り、豊かで住み良い集落を作ろうと力強く活動を展開しています。
平成14年度から始まった高須町棚田オーナー制度は、今年で5年目を迎えました。参加した各オーナーに、1年を通して集落住民全員がインストラクターとして、米作りや野菜作りを指導し、また個々に交流を図っています。その交流人口は県内外で延べ600人以上にのぼります。
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棚田オーナーの稲刈り
昨年からは某番組で「げんき米プロジェクト〜ライススタイル」、そして今年は「げんき米プロジェクト〜高須城ものがたり」として、わかりやすく米作りや野菜作りをここ高須町から発信しています。標高250mの棚田で育てられた高須産コシヒカリは「げんき米」として今、人気を集めています。
また、コシヒカリ誕生50年を迎えた今年、「げんき米」は福井県から「特別栽培米」の指定を受け、「美味しいお米」ブランド米として品質の向上にますます意欲をみなぎらせています。
「癒しと活力の山里・高須町」は、この他にも里山の環境保全に集落全体で取り組み、さらに、グリーン・ツーリズム事業や農家民宿、そして将来を担う子供たちの自然への活動の場を提供しようと、集落が一丸となって取り組んでいます。
(藤田幸治)

福井市高須町地図
高須町HP
http://kore.mitene.or.jp/~yamazato/
ふるさとの環境自慢募集中!
みなさんのふるさと自慢で1ページをかざりませんか。1,000字程度の原稿に地図・写真を添付して応募してください。
採用された方には記念品をお送りします。



特集
地球温暖化のためにいまできること「LOVE・アース・ふくい」


福井県の温室効果ガス排出の現状

県では、京都議定書の発効等を受けて、今年3月、「福井県地球温暖化対策地域推進計画」を改定しました。
計画では、平成22年度の温室効果ガス排出量を平成2年度に比べて3%削減するとの目標を掲げています。
平成15年度の温室効果ガスの排出量は、平成2年度比で5.1%増加しており、目標を達成するためには、約8%の削減が必要です。また、温室効果ガスの95%近くを占める二酸化炭素の部門別排出量を比較すると、家庭28.3%、オフィス等54.8%、自動車等37.1%それぞれ増加しています。

(温室効果ガスの主要分野の
排出量の現状と目標)

現況(H15) 目標(H22)
12.1%減 20%削減する
28.3%増 9%増に抑える
オフィス等: 54.8%増 32%増に抑える
自動車等: 37.1%増 32%増に抑える
5.1%増 3%削減する
※基準年H2年度(1990年度)
LOVE・アース・ふくい≠チて?

Life Office Vehicle Education
(日常生活) (事業活動) (自動車利用) (環境教育)

4つの頭文字と、「地球とふるさと福井を愛する」という意味を込めてネーミングしました。
各分野において、温室効果ガス削減に向けた活動の輪を広げる県民運動を展開します。


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西川知事あいさつ
地球温暖化ストップ県民運動
「LOVE・アース・ふくい」開始大会


そこで、県では、温室効果ガス排出量の削減目標の達成に向けて、身近なところで、自分たちができることから、地球温暖化防止に取り組んでもらおうと、県民や事業所、行政等が一体となって、地球温暖化ストップ県民運動「LOVE・アース・ふくい」を展開しています。
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沖大幹先生(東京大学生産技術研究所
助教授)に「地球温暖化はいま〜地球
温暖化影響研究の最前線と身近な温
暖化対策」と題して記念講演をして
いただきました。
この運動は、県民の皆さんや事業所の方々に、電気をこまめに消すことやエコドライブなど身近な省エネの取組みを「わが家のエコ宣言」や「わが社のエコ宣言」という形で宣言していただき、日常生活や事業活動の中で実践していただくものです。この運動を継続し、大きな県民運動につなげていきたいと考えています。
6月4日には、この運動を始めるにあたり、県民、消費者、教育、商工、運輸、エネルギー、林業関係の各分野の代表者が一堂に集まり、開始大会を開催しました。
西川知事の「一人ひとりの力は小さくても、多くの人が集まれば大きな力となります。本日の大会を、皆様が地球温暖化防止に向けて、さらなる一歩を踏み出すきっかけとしていただくことを願うものです」というあいさつの後、4団体の代表者による会員へ県民運動の輪を広げることを誓う推進宣言、2人の県民の方による「わが家のエコ宣言」、2事業所の方による「わが社のエコ宣言」の披露が行われました。


わが家・わが社のエコ宣言取組み内容

「わが家のエコ宣言」の取組み内容は、家庭でできる日常生活(Life)での省エネ活動です。例えば、「冷房温度を昨年より1℃高く設定します」といったことや「不要な照明を消します」「テレビをつけっぱなしにしません」「シャワーの水を出しっぱなしにしません」といった節電・節水など、誰もが無理をしない範囲で取り組めるものです。
また、「わが社のエコ宣言」の方は、事業所(Office)で行う省エネ活動です。具体的にはクールビズやウォームビズ、節電・節水、公共交通機関の利用、エコドライブの実施といった自動車(Vehicle)利用に関することなどを事業所全体として取り組んでいただくものです。
これらの取組みの中から、3つ以上を選択し、それを福井県地球温暖化防止活動推進センターに登録して、実践します。
そして、12月までの取組み結果については、家族や事業所の皆さんでどれだけできたか、話し合っていただき、「よくできた」「ある程度できた」「少しできた」「あまりできなかった」の4段階で評価して、報告していただきます。
それを取りまとめて、年間の温室効果ガス削減量として公表する予定です。
なお、福井県地球温暖化防止活動推進センターは本県における地球温暖化対策に関する普及・広報の拠点で、県は今年3月に、NPO法人 エコプランふくいを指定しました。今後はセンターと県が連携しながら、より充実した環境教育(Education)の実施や分かりやすい情報の提供に努めていきます。

わが家・わが社のエコ宣言書
私たちは、地球温暖化ストップ県民運動「LOVE・アース・ふくい」に賛同し、次の取組みを実行します。(3つ以上選んで、○で囲んでください。)
わが家のエコ宣言 わが社のエコ宣言
温度
調節
1冷房温度を昨年より1℃高く設定します 1クールビズ(温度設定28℃)を実践します
2暖房温度を昨年より1℃低く設定します 2ウォームビズ(温度設定20℃以下)を実践します
節電 3不要な照明を消します 3不要な照明を消します
4テレビをつけっぱなしにしません 4OA機器は利用しないときは電源を落とします
5寝る前や長時間使用しないときは、家電製品のコンセントを抜きます 5長時間使用しないときは、電気製品のコンセントを抜きます
節水 6シャワーを出しっぱなしにしません 6節水コマ(バルブ)を導入します
7風呂の残り湯を洗濯に使用します 7節水の励行をします
自動車 8アイドリングストップなど環境にやさしい運転(エコドライブ)をします 8アイドリングストップなど環境にやさしい運転(エコドライブ)を社員に徹底します
9近くの用事は自転車を利用します 9通勤には公共交通機関や自転車の利用を奨励します
省エネ
商品
10買い替えのときは、省エネ型製品を購入します 10買い替えのときは、省エネ型製品を購入し、グリーン購入を徹底します。
ごみ 11買物袋の持参(マイバッグの利用)やごみの分別を徹底します 11廃棄物の分別を徹底します
緑化 12家の周りを木や花で緑豊かにします 12屋上緑化、敷地内緑化を実施します
その他 13太陽光発電を導入します
14上記以外の取組みは具体的にご記入ください


13太陽光発電を導入します
14上記以外の取組みは具体的にご記入ください





エコ宣言の取組み例(年間使用量で換算)

家電製品のコンセントをこまめに抜く
待機電力を90%減らすと
二酸化炭素:約87kgの削減
電気使用量:約260kWhの削減
電気代:約5,600円の節約

荷物の積み降ろしや人待ちなどの駐停車中に、エンジンを止める(アイドリングストップ)
1日に10分間、アイドリングストップすると
二酸化炭素:約120kgの削減
ガソリン使用量:約50lの削減
ガソリン代:約5,300円の節約

オフィスで昼休みには消灯する
点灯率を30%減らすと
二酸化炭素:約107kgの削減
エネルギー:約2.4%の省エネ
電気代:約7,000円の節約

家庭の冷暖房温度を過度に設定しない
冷房温度を1℃高く、暖房の温度を1℃低く設定すると
二酸化炭素:約31kgの削減
電気使用量:約87kWhの削減
電気代:約2,000円の節約

冷暖房機器と照明の利用時間を短くする
利用時間をそれぞれ1時間減らすと
二酸化炭素:約80kgの削減
電気使用量:約220kWhの削減
電気代:約4,800円の節約

テレビをつけっぱなしにしない
1日1時間テレビをつけている時間を減らすと
二酸化炭素:約13kgの削減
電気使用量:約43kWhの削減
電気代:約1,000円の節約

シャワーの使用時間を減らす
1日1分4人家族全員が減らすと
二酸化炭素:約88kgの削減
ガス使用量:約37m
3の削減
水道使用量:約18m
3の削減
光熱水費:約9,600円の節約

ガスコンロを省エネ型にする
二酸化炭素:約50kgの削減
ガス使用量:約18%の削減

窓ガラスを複層ガラスにしたり天井や壁に断熱材を使用する
二酸化炭素:約540kgの削減
灯油使用量:約200lの削減
灯油代:約10,000円の節約


地球温暖化の本県への影響

地球温暖化が本県にもたらす影響について見てみます。

福井市における年平均気温の推移グラフ
福井市における降雪量の経年変化グラフ

(1)気温への影響
福井市では、この百年間で年平均気温が、1.4℃度上昇しています。また、特に近年は気温の上昇が大きく、過去30年間で約0.9℃の上昇となっています。

(2)降雪量への影響
福井市内の年間降雪量は昭和の時代には3m程度でしたが、平成に入ってからは1〜2m程度と約半分になっています。
屋根の雪下ろしや雪かきの回数が少なくなるという点では、暮らしやすくなったという面もありますが、一方で、大雪への対処のノウハウが失われ、ちょっと雪が降っただけで、生活が混乱することがあります。

(3)農業、漁業への影響
農業の分野では、二酸化炭素の濃度が増加すると光合成が盛んになり、作物の生産力が増加するなどプラスの影響もあると言われていますが、一方で気温上昇による生育障害への影響が心配されています。
本県では、最近の夏場の高温による稲の生育障害を避けるため、遅植えが奨励されていますが、こうした気候の変化がさらに進むと、本県で誕生したコシヒカリ、イクヒカリの食味や収量が落ちることが懸念されます。


【おわりに】

福井市では、この100年間で年平均気温が、1.4℃上昇していると書きましたが、これは、福井市が100年前に比べて約200km南に移動したのと同じことを意味し、現在の福井市の気温は100年前の和歌山県の気温に相当します。
こう考えると地球温暖化の影響の大きさが具体的に実感できると思います。
一人ひとりのできることは小さくても、みんなで積み重ねていけば、地球を守る大きな力になります。美しい地球、自然に恵まれたふるさと福井を次の世代へ引き継ぐため、家族で、会社で、お一人でも多くの方の地球温暖化ストップ県民運動「LOVE・アース・ふくい」への参加をお願いいたします。
※登録方法についてはこちらの方をご参照ください

(福井県安全環境部環境政策課)



Topics
県内の湧水等について「ふくいのおいしい水」に認定しました!!(追加認定分)
福井県安全環境部環境政策課

福井県では、本県の水資源のブランド化を図るため、平成17年度に、県内各地の直接飲用可能な湧水等を「ふくいのおいしい水」として認定しました。
今回は、3月に追加認定した10か所の湧水等を紹介します。
認定基準
(1)湧水等の水質が、水道法の水質基準に照らして、飲用に適していること。
(2)湧水等の水質が、ふくいのおいしい水の水質要件に適合すること。
ふくいのおいしい水の水質要件
蒸発残留物 30〜200mg/l 有機物(TOC) 2mg/l以下
硬度 8〜120mg/l 残留塩素 検出されないこと
遊離炭酸 0.5〜30mg/l

(3)湧水等が、雨水に伴う表流水等が流入しにくい状況にあり、水質の維持が見込めること。
(4)市町または地元地区から認定申請があること。

1浄法寺山清水小場(永平寺町上浄法寺)
浄法寺山中腹のキャンプ場「浄法寺山青少年旅行村」にあり、水量が多く、夏季でも冷たいこの水を目当てに登山を楽しむ人も多い。
2解雷ケ清水(越前市千合谷町)
越前町米ノに通じる千飯トンネルの手前南にあり、干ばつでも水は涸れない。不動明王が祀られており、七夕の祭礼の場となっている。
3蓑脇の時水(越前市蓑脇町)
蓑脇集落から大平山に入った中腹にあり、2時間から6時間に1回湧き出したり止まったりする「間歇冷泉」である。環境省の「日本の音風景百選」に認定されている。
4治左川井戸(越前市上真柄町)
治左川の水源の湧水と同じ地下水を井戸で汲み上げている。治左川には、清水にしか生育しない梅花藻(バイカモ)が繁殖し、淡水魚トミヨの県内唯一の生息地となっている。
5鶯清水(南越前町西大道)
JR南条駅の線路を挟んだ反対側にあり、憩いの水として親しまれている。珪石と粘板岩の間から流れ出る清水は、昔から水量も変わらず、冷たくまろやかといわれて愛用されている。
6伊月の湧水(大野市伊月)
JR九頭竜湖駅から県道127号を福井和泉スキー場に向かう途中の石徹白川の対岸にある。旧和泉村が、この湧水を利用して、勝山市の酒造会社の協力により吟醸酒「穴馬紀行」を村限定商品として企画、販売していた。
7たらたら山「白龍の滝の霊水」(勝山市村岡町浄土寺)
勝山市街から国道157号を北進し、浄土寺川に沿って右に折れ、約600m上流へ進んだところにある。洞窟の中の岩間から絶えず水が滴り落ちており、水量が多い。
8神谷の水(勝山市村岡町栃神谷)
勝山市街から国道157号を北進し、暮見トンネルを過ぎた栃神谷集落の端を右折したところにある。山中の水源から導水され、蛇口から流れ出ている。
9滝之堂(勝山市平泉寺町平泉寺)
平泉寺地区の東の山間にある平泉寺第一発電所の女神川の対岸を数1m上ったところにある。岩間から耐えず水が滴り落ちており、水量が多い。簡易水道用に集水され平泉地区の水源となっている。
10三方石観音の霊水(若狭町三方)
国道27号三方石観音交差点を東に入ると、石観音が安置されている本堂があり、ここから林道を400mほど山手に入ったところにある。筒から石臼に流れ出ており、冷たくて夏でも涸れることはない。
「ふくいのおいしい水」MAP

「ふくいのおいしい水」HP
http://info.pref.fukui.jp/kankyou/tasty.html



Topics2

図表
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環境力向上プロジェクト
地域連携モデル事業

福井県安全環境部環境政策課

県では、地域が持つ環境に関する課題や豊かな資源をテーマに、地域主体の継続的な環境保全活動の促進と次世代を担う子どもたちの環境意識の醸成を図ることを目的として、地域の子どもたちと大人たちが協働で取り組む環境保全活動をモデル事業として選定し、その取組みを支援しています。
今年度、10件のモデル事業が選定されましたので、概要をご紹介します。
モデル事業実施団体は、7月〜翌年1月まで活動を実施し、2月下旬頃に開催される全体発表会で活動成果を発表する予定です。
どのような活動が展開されるのか、ご期待ください。



私達の活動紹介

河和田自然に親しむ会
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この自然を未来に残したいね!
鯖江市の東部に位置する河和田地区は豊かな自然に恵まれています。オシドリ、アオバズク、ギフチョウ、ゲンジボタルやホンドモモンガなどの生き物に身近で出会うことが出来ます。「親しむ会」は、そんな自然を観察し、未来に手渡そうと1992年より活動を続けています。季節ごとの自然観察会(スプリングエフェメラル、ホタル、夏鳥、きのこ、オシドリ、冬鳥)の開催や子供達への観察会指導、日常の自然観察と保護活動が柱です。
2005年には鯖江市の鳥として、いつも観察を続けている「河和田のオシドリ」が選ばれました。
しかし、河和田地区では、福井豪雨で自然も被害をうけ、ゲンジボタルや河和田川に住む水生生物に影響がでました。オシドリたちも以前より異なる繁殖行動が見受けられます。河和田川の餌環境や水深の変化の影響と思われます。そのような自然も継続観察しつつ、復元のための行動を行っていく予定です。
人と自然が共生する環境を未来に残し、よいよい自然環境を創る活動を今後も続けていきます。
(河和田自然に親しむ会会長谷口真栄)

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野鳥観察会 人口樹洞(巣箱)作り 集合写真


あわら市 波松小学校

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親子浜清掃
豊かな海と森林に囲まれた波松。波松小学校は、そのすばらしい景色が一望できる小高い丘にあります。私達の学校ではこの豊かな自然を守るために様々な活動を行ってきました。
毎年行っている活動として、親子浜掃除があります。きれいな砂浜を守るため、子どもたちとその保護者、そして地域の方々とも協力し、漂着したゴミや釣り客等がすてたゴミなどを拾っています。この海岸では、「こうなご」がたくさん獲れることで有名です。この海の恵みを守るため、子ども達からお年寄りの方まで海岸の美化に努めています。
また、「豊かな海の森づくり」で植樹した木の世話も行っています。春と秋に行われる海岸でのマラソン大会の後、縦割り班ごとに下草刈りをしたり肥料をやったりしています。豊かな森をつくることで、きれいで養分をたっぷり含んだ水が海に流れ込み、魚が生き生きと泳ぐ豊かな海を未来に残すことができます。
その他にも、県緑化大会や「みどりの教室」に参加したり、「しおさいの森づくり」で自然に親しんだりしています。その結果、環境美化に関する表彰を受けることもできました。
これらを機に、子どもたちの中に地域環境、さらに地球環境に対する意識が高揚し、地域の方と協力しながら意欲的に実践できる子が育っていくことを願っています。
(あわら市波松小学校寺澤哲也)

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豊かな海の森づくり
(苗木の植樹)
しおさいの森づくり
(自然観察会)



読者の窓
たくさんのおはがき、お手紙をありがとうございました。
紙面の関係上、全部を掲載できなかったことをお詫びいたします。
今後とも、より良い情報誌とするため、皆様のお便りをお待ちしております。


ふくいのおいしい水特集とても興味深く拝見しました。というのも、G.W.に子どもたちとハイキングをして、その時飲んだ三方観音さんのお水がとてもおいしかったからです。ぜひ県内のお水を飲んでみたいです。(高浜町Nさん)

エコドライブでCO2削減に努力すべきだと思います。食べ残しを減らそう運動や、マイ箸持参運動も住民の意識の中に定着し、地に着いた活動になるようがんばっています。(越前町Hさん)

小浜湾での活動拝見しました。海底は汚れているのですね。海の色にだまされてしまいますが、気をつけなくてはと思います。(鯖江市Yさん)

地球温暖化が一番深刻であり、一人ひとりが簡単にできる「エコライフ」について考えたい。待機時消費電力やごみ減量を実践していきたいと思う。(福井市Kさん)



平成18年度環境ふくい推進協議会総会を開催しました
6月4日(日)、福井商工会議所ビルにおいて、「平成18年度環境ふくい推進協議会 総会」が開催されました。
平成17年度事業および収支決算について事務局から報告の後、監事から事業の執行および会計経理が適正に処理されているとの報告がありました。
また、平成18年度の事業の実施について、次のとおり決定しましたのでお知らせします。
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平成18年度事業計画
T環境保全活動促進事業
(1)ふくい環境シンポジウム(11月)
(2)環境活動リーダー講座 基礎編・応用編(8〜10月)
(3)環境パートナーシップ交流会(19年1月)
(4)環境アドバイザーの派遣
(5)環境保全活動の啓発
  • 「クリーンアップふくい大作戦」を主唱   
  • 「LOVE・アース・ふくい」、「グリーン購入」、「アイドリングストップ運動」、「ノーマイカーデー」、「マイバッグ・ノートレイ運動」や「食べ残し減量運動」の普及啓発
(6)環境情報の提供
  • メーリングリストを構築し、環境情報を積極的に提供

U情報紙発行事業
「みんなのかんきょう」を年4回発行

V表彰事業
環境保全活動に取り組んでいる個人、団体、学校、企業を表彰

W普及広報事業
リーフレットの配布や催事への参加

※各事業の開催時期および詳細については、その都度情報紙やチラシ等でお知らせします。

クリーンアップふくい大作戦を実施しました
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「環境月間」の6月4日(日)に、県内一斉に環境美化活動を行う「クリーンアップふくい大作戦」が行われ、西川福井県知事もあわら市波松地区での美化活動に参加しました。
出発式会場には300人の住民が集まり、知事とともに「ベゴニアの苗」を植栽した後、波松海岸を1kmにわたって漂着ごみなどを拾いながら歩き、汗を流しました。
今後とも、環境ふくい推進協議会は「クリーンアップふくい大作戦」を県・市町とともに主唱し、景観の向上を目指した取組みを促進していきます。

分別用回収容器が寄贈されました
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6月27日(火)に、北陸コカ・コーラボトリング株式会社福井支社の松田支社長から、環境ふくい推進協議会に、資源ごみの分別用回収容器70個が寄贈されました。
同社は地域と密着した環境美化に取り組んでおり、昭和47年から毎年、空き缶入れや、回収容器を寄贈しています。
今回寄贈された容器は、ポリエステル製の折りたたみ式で容量が200リットルあり、当協議会を通じて希望のあった丹南、嶺南の8市町(敦賀市、鯖江市、池田町、南越前町、越前町、美浜町、高浜町、おおい町)に配布されました。公共施設や、イベント会場等で活用される予定です。


福井県からのお知らせ
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地球温暖化ストップ県民運動
LOVE・アース・ふくい
わが家・わが社のエコ宣言大募集!

地球にやさしいエコ活動に取り組む家族や事業所を募集します。

取組み内容
節電や節水など身近な省エネ活動の実施を宣言し、宣言した取組み内容を、実践していただきます。

登録方法
(1)福井県地球温暖化防止活動推進センターのホームページ(http://www.stopondanka-fukui.jp)入力
(2)チラシの応募用紙を郵送やファックスで送付
送付先:福井県地球温暖化防止活動推進センター
〒910-0004福井市宝永3丁目3-1
FAX 0776-21-1261
チラシはお近くの健康福祉センター・市役所・町役場の環境担当窓口等に置いてあります。

問い合わせ先
福井県地球温暖化防止活動推進センター
(NPO法人エコプランふくい)
TEL0776-30-0092
E-mail:fukui@stopondanka-fukui.jp
福井県安全環境部環境政策課
TEL0776-20-0302
E-mail:ecolife@pref.fukui.lg.jp

夜叉ヶ池 ヤシャゲンゴロウ
夜叉ヶ池(夜叉ヶ池山側から) 夜叉ヶ池お花畑

ふくいの自然

夜叉ヶ池
南越前町東南部県境付近の標高1,099mにあります。7月2日に山開きが行われました。
この池には貴重な固有種のヤシャゲンゴロウが生息するなど、豊かな自然が残っているところです。
いつまでもこの自然を守っていきたいですね。

『環境ふくい推進協議会』からのお知らせ

メールマガジン
環境ふくい推進協議会では、環境に関するイベント情報をメールマガジンを活用し、タイムリーに提供することにより、会員相互の情報の共有化を図っています。
情報を発信したい方、受信したい方は下記アドレスまでご連絡ください。
E-mail:kankyou@pref.fukui.lg.jp
ホームページ
協議会の事業紹介やイベント案内、『みんなのかんきょう』のバックナンバーも掲載しています。
http://www.erc.pref.fukui.jp/eco/kfs.html

環境ふくい推進協議会 会員募集!!

環境ふくい推進協議会では、随時会員を募集しています。環境問題に関心のある方、本紙『みんなのかんきょう』を毎号読みたい方、当協議会主催行事等の情報を知りたい方は、ぜひご入会ください。お待ちしております!

《年会費》
個人会員:500円
企業会員:10,000円(1口以上何口でも可)
団体会員:無料

《申込み・問合せ先》
環境ふくい推進協議会事務局(福井県環境政策課内)
TEL:0776-20-0301

編集後記
地球温暖化防止に向けた県民運動がスタートしました。できることから実践したいですね。

ERC.PREF.FUKUI.JP