環境ふくい推進協議会の情報紙
みんなのかんきょう

第46号平成18年3月発行
みんなのかんきょう表紙
【主な内容】
ふるさとの環境自慢
「環境を育む歴史と文化と伝統」越前町
特集
始めようエコライフ
Topics
県内の湧水等について
私達の活動紹介
風月森の駅実行委員会
小浜湾アマモマーメイドプロジェクト
読者の窓
イベント情報
お知らせ・その他
表紙写真/「春の訪れ」
(撮影/阪本英樹)


ふるさとの環境自慢
「環境を育む歴史と文化と伝統」越前町

写真
小粕窯跡
越前町織田地区は、北方には越知山、南西に城山、東には不老山などの連峰が周囲をかこみ織田盆地を形成しています。
越前地区に隣接する山中トンネル付近を源流とする水量豊かな織田川が盆地を貫流し、城山山麓から東下する平等たいら川と下河原地籍で合流した天王川に注いでいます。町の多くを山林が占め、それが良質の粘土と相まって陶芸と窯業の伝統を長く伝えています。
写真
軒丸瓦
また、織田の歴史は出土された打製石斧などから考えて約1万年前の縄文時代にはじまるものとされています。
織田の中でも小粕窯跡こがすかまあとは、丹生の山間部では最古(1,300年前)のものです。田畑の整備改良工事に伴い、平成3年6月から8月にかけて町教育委員会により緊急発掘調査が行われ、2基の窯跡が検出されました。その調査の中で発掘された軒平のきひら瓦と軒丸のきまる瓦は、白鳳期末(710年頃)のものと言われています。また、この時代の瓦はほとんどが寺院に供給されたものであるため、仏教を取り入れた有力豪族の氏寺の存在が推測できます。
写真
かめ墓
写真
朋楽の里
陶芸では、日本六大古窯の1つに数えられる越前焼が平安時代から焼かれており、今でもその伝統の技が受け継がれています。中でも平等地区は特に盛んな地域で、陶工たちの墓を仲間が心をこめて焼き上げたかめを使い、現在もかめ墓としてその跡を残しています。
このような跡地を保存し伝統文化を継承していくことが、自然環境の保全へと繋がっていくのではないでしょうか。
なお、他にも、昔なつかしい茅葺屋や囲炉裏を用いた家屋を再現し、宿泊や地元でとれたそば粉を使った手打ちそば(そば打ち体験も可)を堪能できる朋楽の里やコテージ等がある悠久ロマンの杜で大自然を満喫することができます。
ぜひ一度、織田信長公とゆかりの深い土地でもある織田を訪れていただき、古よりの伝統文化や自然にふれて見てください。
(越前町保健衛生課)

地図
ふるさとの環境自慢募集中!
みなさんのふるさと自慢で1ページをかざりませんか。1,000字程度の原稿に地図・写真を添付して応募してください。場所の紹介だけでも結構です。
採用された方には記念品をお送りします。



特集
始めようエコライフ

日本のCO2総排出量・家庭から排出されるCO2のグラフ
出典:環境省資料より作成
【はじめに】
今、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの急速な増加が原因である「地球温暖化」が一番深刻で急を要する問題です。地球が初めて経験する事態です。
温暖化が進むと平成16年の福井豪雨やアメリカのハリケーンの多発。あるいは熱帯性の感染症の流行、食料を国外に頼っている日本は世界のどこかの干ばつにより食糧難となる、など私たちの生存に影響を及ぼすおそれがあります。
福井市の平均気温が、100年で1.4℃上昇しているというデータもありますし、福井県におけるCO2排出量は、1990年と比較して、産業部門は減少してきていますが、家庭部門、運輸部門、業務部門(事務所・店舗など)では、大幅に増加しています。また日本の1年間のCO2排出量の約21%が家庭から排出され、1世帯あたり約5千600kgにもなります。
これらのことから、私達の毎日の暮らしにかかわる家庭からのCO2排出量を減らすことが大変重要だとわかったと思います。しかし、具体的にどう取り組むかは一人ひとり違ってきます。大切なことは、いかに意識を持って考えながら、環境にやさしい暮らし方に変えていくかです。そういう暮らし方が「エコライフ」なのです。
そこで、誰もが簡単にできるCO2削減効果の高いエコライフを「省エネルギー行動」、「エコドライブ」、「ごみ減量(発生抑制・再使用・リサイクル)」を例にご紹介したいと思います。


1世帯当たりの年間待機時消費電力量のグラフ 家庭における消費電力量ウエイトの比較のグラフ
出典:(財)省エネルギーセンター発行
「家庭の省エネ大辞典」
出典:(財)省エネルギーセンター発行
「環のくらしパート3」より作成

【省エネルギー行動】

エコタップ
(1)「待機時消費電力」をカットする
家庭の消費電力量の約9.4%にもなります。1日中テレビをつけっぱなしの状態と同じ消費電力量です。無駄に電源を入れていないか、チェックしましょう。
[1]電気製品は、使用後、コンセントからプラグを抜く。
[2]省エネグッズ「エコタップ」、「省エネスイッチ」を使う。
[3]使用しない季節のエアコンなどは、コンセントからプラグを抜く。

人感式廊下小灯(発行ダイオード使用)
(2)「照明の消費電力量」を減らす
家庭内の照明による消費電力量は、意外に多く約16.1%と冷蔵庫と同じ消費電力量です。
[1]白熱球を「省エネ型蛍光電球」に変える。省エネ球は、消費電力量が1/4〜1/5、寿命が5倍。
[2]「人感式電灯」に付け替える。
[3]「インバーター式」で必要な明るさにこまめに調整する。

(3)「適温の設定」をこころがける
[1]冬の暖房温度設定は20℃、夏の冷房温度設定は28℃にする。さらに扇風機で撹拌し室温を一定にすると、設定温度は19℃、29℃で快適健康温度になる。
[2]食器洗い時の給湯温度は、36℃。温度を上げても汚れ落ちは良くならないし、手が荒れる。
[3]適温設定は、着る物で調節した後、行う。

タイマースイッチ
(4)「点けっぱなし、流しっぱなし、開けっ放し」などもったいないことは、しない
[1]常にオフタイマーをセット。
[2]電気ジャーポット、炊飯ジャーの保温は、使わない。電気ジャーポットを点けっぱなしにすると、冷蔵庫と同じ電力を消費。炊飯後冷まして冷凍→電子レンジを利用した方が省エネになり、しかもおいしい。
[3]お風呂は、間隔を空けずに入る。内ふたは、必ずする。
[4]シャワーは流しっぱなしでなく、こまめに止めて洗う。歯磨き時は、コップを使用する。

eマーク
出典:(財)省エネルギーセンター
「光熱費がグーンと安くなる!お得読本」
(5)電化製品を買い換えるときは、グリーンのeマークを選んで買う
表示対象機器
エアコン・冷蔵庫・冷凍庫・ブラウン管テレビ・蛍光灯器具・ストーブ・ガス機器・ガス温水機器・石油温水機器・電気便座・変圧器・電子計算機・磁気ディスク機器

(6)家の気密性・断熱性・風通しをよくする
[1]ペアガラスや二重サッシにする。省エネボード利用で断熱性を高め、暖房の設定温度を下げる。
[2]省エネカーテンなどを利用、太陽光の利用や遮断をこまめに行って、自然エネルギーを上手に使う。
[3]夏はすだれを窓辺から離して、冬は窓辺にくっつけて下げることで、夏涼しく、冬窓ガラスの凍結を防ぐ。
[4]家の周りに落葉植物などを植えて、冷暖房の省エネをする。

(7)自然エネルギーやCO2排出量の少ない新エネルギーを利用
省エネルギー効果の高い「太陽熱温水器」を設置する。雨水をトイレなどに利用する。


【エコドライブでCO2削減】

福井県は、自家用乗用車の1世帯当たりの保有台数が日本一です。「公共交通の便が悪く、車無しの生活は成り立たない」とガソリンのCO2排出量削減を諦めていませんか。
CO2排出量削減対策として、低公害車への買い替えや、アイドリングストップのほか、「エコドライブ」が有効な省エネ行動だと最近注目されています。エコドライブとは、急発進、急加速など急のつく動作をしないなど車にやさしい運転のことです。
エコドライブでの実験(表参照)の結果、A車23%、B車42%の燃費向上がわかりましました。あなたのガソリン代42%は何円の節約になりますか。試してみる価値大です。当然CO2排出量も削減になります。


エコドライブ実践「燃費マネージャー」を使って計測

普通の運転 エコドライブ
A車
(ふだん経済走行していない)
7.9km/L 11.2km/L
燃費42%向上
B車
(ふだんから経済走行している)
12.6km/L 15.5km/L
燃費23%向上
参照:環境省ホームページ「我が家の環境大臣」
http://www.eco-family.jp/



エコドライブの例
発進するときはゆっくり、スムーズに加速
周りの状況に合わせてゆっくり加速
加速しずきないように流れの加速になる手前でアクセルを戻す

ゆっくり発進・加速のコツ
焦っていると、ついついアクセルを踏みすぎます。早めに出発して、ゆったりした気分で運転して下さい
ブレーキからアクセルへ一呼吸おく感じで足を移します。 アクセルに足を乗せる感じで踏み始めます。 速度の上昇と共に徐々に踏む力を増やします。 加速しすぎないように流れの速度になる手前で少し戻します。
スムーズに操作して下さい
出典:(財)省エネルギーセンター「かしこく走ろうスマートドライブ」
http://www.eccj.or.jp/drive/05/index.html



【ごみの減量(発生抑制・再使用・リサイクル)】

家庭内におけるごみの発生抑制図

出典:地球環境と資源エネルギーを大切にする国民運動全国会議
「地球環境を大切にするライフスタイルチェック」より作成
「ごみの分別、リサイクル行動」は、私たちの暮らしの中で定着してきています。しかし、「ごみの発生抑制」となるとなかなか取組みが進んでいません。
LCA(ライフサイクルアセスメント)によって、容器リサイクルの環境負荷値が明らかにされ、リサイクルする方が環境負荷が少ないと分かりました。だからといって、「リサイクルさえすれば良し」とはいえません。ごみ(余分な包装など)を家庭に持ち込まないという「買い物行動」で、エコ実践会社を増やしましょう。
ごみの発生抑制、もっと工夫できるはず。図を見て考えてみてください。


【おわりに】

このほかに、「エコクッキング」、「エコ住宅」、「緑を増やす」また家庭の外では、「水・土・大気の保全」、「生命の保全」なども「エコライフ」に入ると思います。
まずは、自分のエコライフ度をチェックしてください。省エネ行動で家計費節約も楽しみましょう。「国民行動の目安」と比べていかがでしたか?2010年目標に向かってがんばりましょう。
省エネへのリホームや省エネ商品への買い換えなどにより、トータルでマイナスになる場合もありますが、屁理屈よりCO2排出量削減を実践することこそ「エコライフ」です。
エコライフのキーワードは、『もったいない精神』を基調に『みんないっしょに』協力しながら、人間の英知と責任で『健康な地球を取り戻しましょう』です。
まずは『自分の手の届くところから、今すぐ実践を始めなければなりません。』
(環境カウンセラー中野佐知子)


国民運動の目安(北陸編)
【2002年度実績】⇒
A:電力+都市ガス
世帯 3人 4人以上
電力 12,100 15,100
都市ガス 10,800 11,500

A:電力+都市ガス+灯油
電力 12,100 15,100
都市ガス 4,400 4,600
灯油 2,400 2,600

A:電力LPG+灯油
電力 12,100 15,100
LPG 3,900 4,200
灯油 3,100 3,300

【2010年度目安】
円/世帯・月
3人 4人以上
10,900 13,700
9,800 10,400


10,900 13,700
3,900 4,200
2,200 2,300


10,900 13,700
3,500 3,700
2,800 3,000


「家庭でできる10のポイント」チェック表(1ヵ月で計算)

行動項目 削減効果 節約価格
人のいない部屋は消灯します 1.62kWh 37円
テレビをつけっぱなしにしません 3.36kWh 76円
冷蔵庫に物を詰め込み過ぎないようにします 3.60kWh 82円
冷蔵庫の扉は開閉を少なくし、開けている時間も短くします 1.36kWh 31円
使わない電気製品はプラグを抜きます 13.73kWh 312円
給湯温度はなるべく低温に設定します 2.06m3 45円
入浴時はお湯やシャワーの使いすぎに注意します 3.90m3
0.36m3
86円
71円
洗濯はまとめて洗います 0.48kWh
1.38m3
11円
272円
温水洗浄便座はフタを閉め、温度調節もします 8.88kWh 202円
近場は車で行かず、無用なアイドリングはしません 6.4L 796円

あなたの合計


LCA
LifeCycle Assessmentの略で、製品やサービスの生産から廃棄まで全過程を対象に製品の環境負荷を計測・評価する手法のこと。LCAを行うことによって環境への負荷の少ない製品が判断される




Topics
県内の湧水等について「ふくいのおいしい水」に認定しました!!

福井県安全環境部環境政策課

「水」は、平成16年7月福井豪雨等の災害に見られるように、時にはひどく荒々しいものですが、反面、人々が生きていく上で欠くことができない大切な資源です。
本県には「越山若水」という言葉がありますが、県内全域がみどり豊かな山々とすばらしい水資源に恵まれ、各地域に水を守る文化や活動も見られます。例えば、国の名水百選に選ばれている小浜市の「鵜の瀬」で行われる「お水送り」や、国の無形民俗文化財に指定されている美浜町の「水中綱引き」などがあります。
また、本県は、平均寿命が男女とも全国2位の長寿県であり、飲み水はもちろんのこと、本県の水によって育まれたコシヒカリなどに代表される食材が、健康長寿にも関係していると考えられます。
そこで、本県の豊かな水資源の活用を推進し、ブランド化を図るため、県内各地の湧水等の実態調査や水質検査を行い、直接飲用可能な湧水等について、「ふくいのおいしい水」として認定することとしました。
認定に当たっては、認定基準を設定する必要がありますが、そもそも「おいしい」という概念は、個人の感覚的な嗜好によるものですので、絶対的な基準を設定することは困難です。しかしながら、できるだけ客観的な認定基準となるよう、昭和60年4月に厚生省の「おいしい水研究会」が公表した「おいしい水の要件」や、県内の湧水等の水質の実態等を考慮し、地下水質、飲料事業、衛生等の専門家の意見を聴いて設定しました。
この認定基準をもとに、湧水等の水質や現地の状況を踏まえ、専門家で構成する認定検討会の意見を聴いて、平成18年1月に25か所の湧水等を認定しました。
なお、この時点で水質検査が終了していない湧水等について、手続が整い次第、追加認定を行うこととしています。
認定した25か所の湧水等を紹介します。
1禅林寺の甘露泉(福井市徳尾町)
禅林寺の境内にあり、甘くてまろやかといわれている。炊飯・お茶に使うため遠方から水を汲みに来る人もいる。
2水分神社湧水(福井市長橋町)
水分神社境内の左右から湧き出ており、水量が多い。水神様に奉納相撲が行われ、地域に密着している。
3酒清水(福井市徳尾町)
鯖江市との境にあり、酒造会社が醸造にこの水を利用している。多くの人が水を汲みに来ている。
4弘祥寺跡地の甘露水(福井市金屋町)
越前朝倉氏の氏寺「弘祥寺」の境内跡地にあり、地区の住民が、石組みや看板の設置等の整備を行っている。
5名水足谷の清水(福井市足谷町)
足谷町集落内の道路沿いにあり、クセのないおいしさといわれている。石造物から石臼に流れ出ている。
6金光水(福井市荒谷町)
本郷公民館から荒谷町に入った集落の奥にあり、林道沿いから湧出している。
7小和清水(丸岡町上久米田)
国道三六四号の六呂瀬山古墳群の一km東を北に入ったところにあり、嘉永の大干ばつのとき、地元の住民は、この清水で難を逃れた。
8お清水不動尊の水(越前市吾妻町)
JR武生駅の近くにあり、もともとは湧水であったが、現在は地下水を汲み上げている。「おしょうずさん」と呼ばれている。
9榎清水(越前市横住町)
かつて、この清水のあたりは榎の大樹が空をおおい、この樹に寄る人々に涼を与え、流れ出る清水が心を癒したといわれている。
10瓜割清水(越前市赤谷町)
赤谷集落に入ってすぐの東側にあり、長寿の水として親しまれている。遠方から水を汲みに来る人もいる。
11石堂の水(越前市西河内町)
清水谷トンネルの越前市側にある。一年たっても腐らず、不老長寿の名水といわれている。多くの人が水を汲みに来ている。
12皇子ケ池の水(越前市粟田部町)
継体天皇の二人の皇子の産湯として使われたとの言い伝えがある。かつての池は埋め立てられ、現在は手汲み井戸になっている。
13神清水(越前市山室町)
白山神社の境内にあり、干ばつにも涸れたことがない。白山神社の神事には必ずこの清水が使われている。
14御膳水(延命の水)(越前町天王)
八坂神社の境内にあり、年間を通して水量・水温ともに一定である。飲み続けると病気の予防に効果があるといわれている。
15大谷の薬水(越前町大谷)
老人福祉センター「陶寿園」の北西にある。地下水を汲み上げている。皮膚病に効くといわれ、入浴などに使われている。
16弘法大師の水(越前町平等)
水量は多くないが、一年中一定である。弘法さんの「長生きの水」といわれている。
17御清水(大野市泉町)
かつて城主の米を炊く水として使われ、「殿様清水」とも呼ばれている。環境省「名水百選」に認定され、観光地になっている。
18篠座神社の御霊泉(大野市篠座町)
篠座神社境内の弁天池の臼から湧出している。大国主命が「目の病気に効く霊水を与えた」という伝説があり、篠座目薬といわれた。
19本願清水(大野市糸魚町)
市街地の南部にある。陸封型魚類のイトヨ生息地として国の天然記念物に指定されている。市の施設「イトヨの里」が整備されている。
20七間清水(大野市元町)
大野市の七間通りに面しており、酒造会社が醸造用に汲み上げている地下水が水場で飲めるようになっている。
21石灯籠会館(大野市本町)
大野市の石灯籠通り西端にある市街観光客の無料休憩所「石灯籠会館」において地下水を汲み上げ、水場で飲めるようになっている。
22雲城水(小浜市一番町)
海のすぐそばの雲城公園内に淡水が自噴している。地区の人たちによって整備された。遠方から水を汲みに来る人もいる。
23鵜の瀬井戸(小浜市下根来)
環境省「名水百選」に認定されている「鵜の瀬」の近くの公園内にある。小浜商工会議所青年部が井戸を掘り、給水所を整備した。
24瓜割の滝(若狭町天徳寺)
若狭瓜割名水公園にある。環境省「名水百選」に認定されている。多くの人が水を汲みに来ている。
25滝水ひめ(おおい町父子)
不動の滝公園にあり、地下水を汲み上げ、飲用できるようにしている。硬度が比較的高い。
ご利用に際しては、湧水等の衛生の保持やごみの持ち帰りなどに御配慮ください。
追加認定の湧水等については、次号で紹介する予定です。



私達の活動紹介

風月森の駅実行委員会
楽しかった農作業体験
私達森の駅は、里山で環境を学ぶことは農業と林業を学ぶことと考えて活動しています。
福井豪雨から明けて翌年の2005年は、豪雨被害のまま活動が始まりました。土手の改修工事の遅れから田植えもいつ行えるかわからない状況でしたが、なんとか稲刈り体験ができるまでになりました。田んぼは、猪の被害にも遭いましたが、子ども達はコンバインを使った現代の農作業体験を学ぶことができました。
昨年の5月には、今立にいるメダカを田んぼの中で増やそうと、越冬できそうな田んぼを選び、メダカを放流しました。今年は、越冬できたメダカの確認と大きなビオトープの造成に取りかかる予定です。
また、豪雨被害に遭った市野々の住民の方々と、上流の山に広葉樹の森創りを始めました。その一環として、南越中学校の生徒の活動をサポートするため、山小屋も作りました。そこは、標高500mの山に30年前まであった隠し田がススキ原になっている場所で、森創りに最適です。
(風月森の駅実行委員会事務局市橋重幸)

田んぼにメダカを放流 稲刈り 森創り


小浜湾アマモマーメイドプロジェクト
海中清掃
近年、小浜湾では、水質が悪化しつつあります。特に内湾の海底にはヘドロがたまり汚染が進みつつあります。また漁獲量も減っているのが現状です。そこで小浜水産高校ダイビングクラブでは、かつて湾内に群生していた環境浄化に効果のあるアマモ場(海草)を復元する活動を行っています。
小浜には八百比丘尼の人魚伝説があります。アマモは人魚伝説のモデルともいわれている「ジュゴン」の餌です。このアマモを増やし小浜湾を昔のような澄んだきれいな海にする。そして再び人魚を呼び戻そうということを目標に活動名を「小浜湾アマモマーメイドプロジェクト」と命名しました。
主な活動は、[1]アマモ種子シートを海底に定植させ、アマモ場」をつくる(東洋建設協力)。[2]アマモ種子キット(NPOアマモ種子バンク協力)の配布・回収・移植。[3]小浜湾のアマモによる環境改善PR活動です。
現在、地元地域の方々や漁業関係者を中心に活動の輪が広がっています。地域の支援者の中からは「アマモサポーターズ」という活動を支援する団体もできました。5月にはアマモの苗を定植する予定です。
活動のブログ http://blogs.yahoo.co.jp/amamoboys
(福井県立小浜水産高等学校小坂康之)

小学校でのアマモキットづくり ヘドロの中から生えたアマモ アマモシート定植活動



読者の窓
たくさんのおはがき、お手紙をありがとうございました。
紙面の関係上、全部を掲載できなかったことをお詫びいたします。
今後とも、より良い情報誌とするため、皆様のお便りをお待ちしております。


今冬の大雪は地球温暖化の影響といわれています。そのメカニズムを解明し防止対策をPRすべきと思います。(美浜町自営業男性)

アメリカザリガニが外来生物とは知らなかったです。子どもの頃からいたもので、ビックリです。(越前市主婦女性)

外来生物の繁殖による悪影響が予想を上回っていることがよく分かりました。飼主や釣人の自覚とともに規制のための法整備が望まれる段階と思います。(福井市無職男性)

坂井町の稲沢さんの有機農業を実践されているお姿に頭の下がる思いです。どうぞ持続されますことを祈っています。(鯖江市無職女性)

たった2年で変わり果てた湿地の様子に本当にびっくりしました。外来生物自身は悪いわけではありません。彼等は異郷の地で命をつないでいるだけです。(福井市主婦女性)



「環境パートナーシップ交流会」を開催しました!
今日の様々な環境問題に適切に対応するためには、県民、事業者、NPO、行政などが、それぞれの特性を活かしながら、パートナーシップを築き、共に手を携えて環境保全活動を推進していく必要があります。
そこで、環境保全活動に取り組む個人や団体等の活動の輪の拡大を図るため、情報交換や相互交流の場である「環境パートナーシップ交流会」を2月12日(日)に福井県民会館にて開催しました。


【分科会】各テーマに分かれ、コーディネーターの事例発表をしていただき、その後、意見交換が行われました。

第1会場写真
《第1会場》
テーマ:地球温暖化
参加者:20名
コーディネーター:NPO法人環境市民(京都市)
事務局長堀隆弘さん

概要:「地球温暖化防止」という観点から、関心のあるテーマごとにグループを形成し、課題や、協力・連携できそうなことなどについての意見交換が行われました。


第2会場写真
《第2会場》
テーマ:環境学習
参加者:14名
コーディネーター:中部環境パートナーシップオフィス(名古屋市)
チーフプロデューサー新海洋子さん

概要:地域から広げる環境学習の在り方について、日ごろ感じていることや問題となっていることについて、ワークショップ形式での意見交換が行われました。


第3会場写真
《第3会場》
テーマ:自然環境
参加者:10名
コーディネーター:エコネイチャー・彩みくに(三国町)
会長阪本周一さん

概要:福井の豊かで美しい自然環境を守っていくための環境保全活動を広げていくに当たり、感じていることや課題などについての意見交換が行われました。


全大会写真
【全体会】
司会:環境ふくい推進協議会
企画委員長御嶽義視さん

概要:各分科会で話し合った内容を他分科会に参加した参加者にも伝えていただき、参加者全体で意見交換を行う全体会を行いました。
また、コーディネーターの方から各分科会の総評をしていただき、今後の活動を行う上での助言をしていただきました。




福井県からのお知らせ
アースサポーターを募集します
県では、地域の人たちへ地球温暖化防止に関する情報を提供したり、日常生活における省エネ等の実践活動を推進していただく「アースサポーター」(地球温暖化防止活動推進員)を募集します。

募集期間平成18年4月10日(月)〜4月28日(金)
応募要件年齢18歳以上の県内在住の方で、地球温暖化防止への熱意と行動力のある方
募集人数100人程度
活動期間平成20年3月まで(継続することもできます)
応募方法「アースサポーター応募用紙」に必要事項を記入し、県環境政策課または市町環境担当課へ郵送、FAXもしくは持参、もしくはみどりネット内の応募用紙に必要事項を記入し送信してください。
問い合わせ・申込み先
〒910-8580福井市大手3丁目17-1
県環境政策課
Tel:0776-20-0302
Fax:0776-20-0679
みどりネット
http://www.erc.pref.fukui.jp

こどもエコクラブに集まれ!
平成18年度会員募集会員は無料だよ

こどもエコクラブは、幼児から小・中学生および高校生まで誰でも参加できる、環境活動クラブです。生きもの調査、町のエコチェック、リサイクル活動など環境のことを考えよう、やってみようと思ったら、仲間と一緒にクラブを作って登録しよう。

参加クラブには
  • 活動に役立つヒントがいっぱいの「会員手帳」と「メンバーズバッジ」、環境についていろいろな情報がのっている「JECニュース」が送られます。
  • 希望すれば、こどもエコクラブ応援団が応援に駆けつけます。
なお、今年度登録いただいているクラブは、新たに登録し直さなくとも18年度も登録が継続します。

詳しくは、県環境政策課までご連絡くださるか、こどもエコクラブHPをご覧ください。

県環境政策課
Tel:0776-20-0301
こどもエコクラブホームページ
http://www.env.go.jp/kids/ecoclub/index.html

「環境ふくい推進協議会」からのお知らせ

メールマガジン
環境ふくい推進協議会では、環境に関するイベント情報をメールマガジンを活用し、タイムリーに提供することにより、会員相互の情報の共有化を図っております。
情報を発信したい方、受信したい方は下記アドレスまでご連絡ください。
E-mail:kankyou@pref.fukui.lg.jp

ホームページ
協議会の事業紹介やイベント案内「みんなのかんきょう」のバックナンバーも掲載しています。
http://www.erc.pref.fukui.jp/eco/kfs.html

環境ふくい推進協議会 会員募集!!

環境ふくい推進協議会では、随時会員を募集しています。
環境問題に関心のある方、本紙『みんなのかんきょう』を毎号読みたい方、当協議会主催行事等の情報を知りたい方は、ぜひご入会ください。お待ちしております!

《年会費》
個人会員:500円
企業会員:10,000円(1口以上何口でも可)
団体会員:無料

《申込み・問合せ先》
環境ふくい推進協議会事務局(福井県環境政策課内)
TEL:0776-20-0301

編集後記
春になると、ギフチョウやカタクリの花を見に出かけます。春を感じる心の和む一時です(H)

ERC.PREF.FUKUI.JP