環境ふくい推進協議会の情報紙

みんなのかんきょう


第30号 平成14年3月発行
【主な内容】
/// ふるさとの環境自慢 ///
  勝山市平泉寺  「平泉寺」
/// 特 集 ///
  環境保全活動を考える
/// その他 ///
  イギリス環境ウォッチング
表紙写真/弁天桜と大日山
(撮影/青木誠)

ふるさとの環境自慢
       (勝山市平泉寺)    「平泉寺」


 白山信仰の拠点であった平泉寺は、現在の福井市三十八社町の生まれとされる泰澄大師によって開かれた。
 古くは「平清水」や「白山社」などと称され、後に神仏習合が進み「白山平泉寺」と呼ばれる。平安末期に比叡山延暦寺の末寺としてその勢力を強め、天正2年(1574年)一向一揆による焼き討ちに遭うまで、広大な寺領を有し、「四八社、三六堂、六千坊、僧兵八千人」と称するほどの隆盛を誇った。
 一向一揆との戦いに敗れ焼失した平泉寺はその後、豊臣秀吉や歴代の福井藩主・徳川幕府・勝山藩主などの保護を得、白山を総括する別当職としての権威を持ちながら、宗教活動を継承してきた。
 その後、明治政府の神仏分離令(1868年)により、平安時代からの神仏習合の伝統が廃止された。平泉寺では施設や仏具を売却し、本殿・拝殿・鳥居などを残して白山神社となり、現在に至っている。今も、拝殿には「中宮平泉寺」の額が掲げられ、神仏習合の名残をとどめている。
 平泉寺は、国道157号線、勝山バイパスを東に入ったところにある。
 参道の両側は、古い杉並木で、地元の人は菩提林と呼んでいる。杉の巨木ばかりだが、入口の幹回り5メートル、樹高28メートルの杉は特に大きく、焼き討ちの時に残ったものと伝えられている。
 菩提林は、一方通行の車道となっているが、並行して苔むした石畳の道がある。室町時代、平泉寺最盛期に農民や僧たちが九頭竜川の石を運び、敷き詰めたもので、約1000年前の舗装道路である。
 菩提林を抜けると精進坂に至る。
 「一の鳥居」をくぐり、しばらく進むと左手に「御手洗池(みたらしのいけ)」の案内板が目に入る。これが、平泉寺の名称の由来である。
 泰澄大師は養老元年(717年)白山登拝の途中この泉を発見し、大師の祈念に応じて泉の中の影向石(ようごういわ)に白山の大神が出現され、「神明遊子の地なり」とのお告げがあったため、当地に社を建てて白山の神を奉斎されたと伝える。
 精進坂に戻り先に進むと、「二の鳥居」となる。この鳥居は枯淡な趣を持った権現鳥居であり、その向こうに境内が広がる。
 1300年の歴史ある史跡に、幾重にも重なるみどり深い絨毯を敷いたような苔は他に例えようがないほど美しい。残念ながら雪解け浅い3月では、見ることは出来ないが、それでも冬を越した苔が青く広がっている。
 境内奥の拝殿は、元の大拝殿の10分の1に過ぎず、ひっそりと建っており、ひとけのない境内は空気が澄み、悠久の時を感じさせる。
 拝殿の奥に本殿がある。寛政7年(1975年)の建造で、総欅の入母屋造で、登り竜・降り竜の丸彫り、壁面の浮彫りなどの見事な彫刻や屋根の線など優美な造りである。
 社殿の右手奥は白山山頂に続く禅定道となっている。白山の頂上を禅定とも言い、その登山道を禅定道と言う。
 境内の小道を南へ入ると、集落の端に出る。小さな棚田や畑が連なり、案内板に沿って進むと、整然と並べられた石の道や石垣の塀が見える。ここが、南谷坊院跡である。石敷道に接し、計画的に配置された状況で発見され、中世の平泉寺が一大「宗教都市」であったことがうかがわれ、今更ながら焼失したものの大きさに無念を感じる。
坊院跡を歩いていると、目の前に満開に近い白梅の木がぽつんと立っていた。まだ、冬の眠りから覚めていないような景色の中で、春を感じた瞬間であった。


 皆さんの故郷自慢で1ページを飾りませんか。
1000字程度の原稿に地図・写真を添付して応募してください。場所の紹介だけでも結構です。
 採用された方には記念品をお送りします。

特集
  環境保全活動を考える



 私たちの身の回りを見渡すと、さまざまな環境問題が見えてくる。
 ごみの増加や不法投棄、資源やエネルギーの浪費、さらには身近な自然の喪失等々…
 今回は,こうした問題に取り組む個人や団体の活動発表や意見交換会の紹介を通して、環境保全活動を考えたい。


◆エコメイト発表会

 去る2月9日(土)、国際交流会館において、活動発表会が行われた。
 エコメイトとは、小中学生が「地域環境里親活動」、「地域環境ジュニアパトロール活動」、「身近な水辺の自然探偵団」、「水辺に遊び学ぶ活動」に参加することによって、自然や環境の大切さ、生命の尊さを学び、豊かな心を育むことを目的とした県の事業。
 地域環境里親活動は、道路や公園の清掃・美化活動や休耕田を花畑にするなど、地域の環境を維持管理する活動で、31団体が参加。
 地域環境ジュニアパトロール活動は、ごみや水・空気、身の回りの自然や生き物など、身近な環境をテーマとした調査を行う活動で、19団体が参加。
 身近な水辺の自然探偵団は、県内の身近な水辺の生き物分布図を作成するための調査に参加する活動で、50団体が参加。
 水辺に遊び学ぶ活動は、川や湖で自然を体験する活動で、50団体が参加。
 150団体の中から、24団体が発表会に参加し、それぞれの活動を報告した。その一部を紹介する。
 南条町児童館は、休耕田を利用してそばを栽培。地域の人たちの協力を得て、休耕田の草取り、田起こし、そば蒔き、そばの芽が出た後は、草取りなどを行いそばがちゃんと育つよう畑を管理し、10月には実ったそばを収穫した。収穫量は67キログラム、粉にひいて約50キログラムとなった。
 そば粉でそばをうち、協力してくれた地域の人たちへのお礼とした。
 この活動で、子どもたちはそばの成長を通じ、身近な自然を感じ、農作業や地域の人たちとの交流を体験し、これらを人形劇で楽しく発表してくれた。
 金津町細呂木小学校の観音川調査隊は、観音川をサケの上れるきれいな川にしようと活動した。
 まず、観音川の水質や水生昆虫の調査をし、川の水質の階級を調べた。観音川は、春、夏、秋と季節が進むにつれて水の透明度が上がるので、子供たちは、水の濁りは農作業と関係が深いのではと考えた。
 さらに観音川が流れ込む北潟湖の環境調査・水質調査を吉崎小学校と合同で行い、北潟湖の水質がとても汚れていることを知った。そこで、吉崎小学校、北潟小学校と合同で、北潟湖周辺の237世帯のてんぷら油の捨て方を調査し、北潟湖に捨てられたり流れてきたごみの調査も行った。
 一連の調査を通して、他の小学校とのネットワークを作ったり、環境保全団体の活動に参加したりと、自分たちの周りの環境を調べることから、一歩も二歩も踏み出した。


◆地域環境保全活動交流会

 3月18日(月)には、国際交流会館において、当協議会主催のふくい環境シンポジウムと交流会が開催された。
 ここでは、3つの交流会の様子を紹介する。
 基調講演の講師でもあるNPO法人グラウンドワーク三島事務局長の渡辺豊博氏をコーディネーターとして、意見交換が行われた。
参加者(以下「参」) ボランティアも楽しさがないと持続しないし、使命感だけではやっていけないと感じた。
参 子供会活動を通じて、サクラを植えたり、サカナを放流したりしており、子供を通じて親の参加が見られるといううれしい面もあるが、役所への許認可関係書類の多さと手続きの煩雑さ、そして会の運営のことが悩みである。
コーディネーター(以下「コ」) 手続きの煩雑さはしようのないことで、そういった手続きに詳しい人を探す努力をすべきと思う。また、会の運営にあたっては、私は、「パンツのゴム論」と言っているが、締めすぎてもゆるすぎてもダメで、その微妙はさじ加減は自分で発見するしかないが、肩に力を入れて前進するだけでは、周りもつかれてしまい、やがて離れて行ってしまうのではないか。
参 会員に対し、会費は取るべきか。
コ 事務局が経費を負担し続けるのは間違いだし、当事者意識を持ってもらうためにも、是非、会費を取るべきだ。
参 ビオトープにしろ、子供への開放はリスクが伴うがどうすべきか。
コ リスクが伴うのは当然のことである。三島の事例で、池を整備して、当初フェンスを張っておいたが、そこから子供が侵入して死亡し一億円あまりも補償を支払う事態になった。そこで、これを逆手にとって、以後、(掛け捨ての3億円の保険に入っているが)、フェンスを取り外し、誰でも自由に入れるようにしたら、事故がなくなった。
参 地域に環境意識を醸成するための効果的な方法はどんなものがあるのか。
コ 地元の人が協力して一緒に汗を流せるという意味で、学校ぐるみの米づくりなどはいい事例だと思う。また、竹とんぼや草鞋づくりなども、昔の知恵に学び、生活臭のあるものを作るということで、おもしろいのではないか。
参 行政も努力しているようだが、湖沼の浄化が進まない。
コ 静岡県には全国ワースト2位の佐鳴湖があるが、流域を開発し、森林を伐採し、果樹栽培など付加価値は高いが環境負荷も高い農業を推進し、住宅造成・工業団地などをやっていたのでは、ヘドロのしゅんせつなどにいくら経費をかけても湖がきれいになるわけがない。抽象的な言い方だが、それでも、地道な取組みといろんな知恵をしぼっていくことが重要だ。


◆環境学習交流会

 GNOM自然環境教育事務所代表の坂本均氏をコーディネーターに迎え、参加者が四グループに分かれてそれぞれ話しあった。
【Aグループ】
・ 子どもたちへの環境教育の生の素材として、またふれあいの場としてビオトープは有効である。
・ 行政主導ではなく、住民参加型が大事。自然観察やどんぐりの植樹など単発的なことでは住民の意識は変わらない。
・ 将来的に環境を守っていくためにも、マナーを守る、ごみを拾う、ごみを捨てないなどの仕組みづくりが必要。
【Bグループ】
・ 美化活動や魚の生態系調査を中心に活動しているが、行政の資金面での協力が得られない。
・ 福井市の環境基本計画策定に携わったが、里山保全に関しては、管理上の問題や活動団体と地域住民との意見の食違いなどネットワーク上の問題が浮上した。
・ 里山は身近な環境学習の場でもあることから、これらを活用した学習を行い、子どもたちに自然の大切さをわかってもらえればと思う。
【Cグループ】
・ 生徒と共に活動するため、親と学校に説明に行き生徒の参加は任意としたが、身近な活動でもあり、子どもたちの関心は高く、成果はあった。
・ 子どもたちが自然とふれあい、大切にする心が希薄になってきているのは、自然の良さを伝えていかない私たちの責任である。
・ 活動を推進するには、感動を与える機会をつくり、参加者がそれぞれ責任を持つことによって、参加している喜びを持たせると同時に、正当な評価の機会(賞の授与等)があることが大事。
【Dグループ】
・ 水源地にどんぐりの木を植え、水環境を良くする活動をしているが、学校でどんぐりを育ててもらうまでには至っていない。
・ 各地域で環境美化活動を実施しているが、それぞれの点に過ぎず、それを面的な活動に繋げるための方策を探している。
・ 子どもたちが遊べる川は汚す人がいない。子どもの遊び場となる川づくりが大事。
・ 【コーディネーター】
・ 環境学習の視点は、様々な価値観を持った人がいることを認識し、自分の考えを押しつけてはいけない。
・ 具体的な環境に良い活動(ごみ拾い、リサイクル運動など)をするだけではなく、自分がこれをしたいという熱い気持ちになれるような活動をすることが大事。
・ フィールド(場所)+環境教育のプログラム+ファシリテーター(学習促進者)この3つの要素が満たされれば、人は進んで活動に参加する。


◆ごみ減量化・リサイクル交流会

 コーディネーターの福井市のくらしと環境をよくする会会長大角正信氏により、1人1日当たりのごみ排出量97五グラム、リサイクル率16.8%といった福井県のごみ排出の現状の話があった後、参加者による意見交換が始まった。
参 ごみを減らすためには、不必要なものを買わないことである。そのためには、1人ひとりが考え方を改めてもらう必要がある。私は、日ごろから必要かどうか3回考えてから購入するようにしている。
参 三方町では買い物袋を各家庭へ配布した結果、かなり持参する人を見かける。また、生活学校では、過剰包装をやめてもらうようスーパーなどへお願いしている。
コ 例えば、小女魚の場合、以前はネット型の容器に入ったものをさらにトレーに乗せて販売されていたが、メーカーへ働きかけた結果、改善されている。しかし、卵豆腐などまだまだ改善されていないものもあり、消費者が声をかけることで変わっていくと思う。
参 テレビでドイツでの秤売りが紹介されていたが、消費者がもっと声を出し、大きなうねりを起こして、販売システムそのものを変えていく必要があると思う。
参 ばら売りや買い物袋持参、過剰包装をなくすことなど、徐々にではあるが浸透してきている。これから、行政と消費者がネットワークをつくってもう一押しすればいい福井になると思う。
参 リサイクル商品が売れなければ、結局ごみが増えてしまう。このため、私たちの会では、リサイクル商品を率先して購入するグリーンコンシューマー運動に取り組んでいる。
コ 最近、詰め替え商品が売れるようになってきたのも、消費者の考え方が変わってきたことのあらわれかと思う。
参 ダンボールやコピー用紙などは引き取り手があるが、プラスチックなどはリサイクル業者がどこにあるのかわからない。県で、リサイクル業者のリストの提供やリサイクル産業の育成を行っていくべきだと思う。
参 市町村別だけでなく、さらに地区ごとにごみ排出量を管理し、排出量の少ない地区には収集費用を還元するようにすれば、各地区が競って減量化・リサイクルに取組むのではないか。

イギリス環境ウオッチング
   福井県立足羽高等学校
       田中 恵子(編集委員)


 平成13年度教職員派遣研修福井県団の一員として、イギリスの教育事情を視察した。ここでは、ロンドンとサフォーク州イプスイッチ(人口12万人、ロンドンから車で約一時間)を環境の視点から見聞したことを報告する。

〜ロンドンの街並み〜
 家を建て直す時は外壁と暖炉の煙突は残さなければいけないそうで、街並みはどこも調和していた。また、どんなに狭い道路にも必ず歩道があるのには感心させられた。大都会であるにもかかわらず、いたるところに緑の芝生と美しい花が植えられ、ゆったりと散歩をする人の姿が印象的であった。

〜ロンドンのごみ箱〜
形は丸または四角であるが、黒地に金線が多く、おしゃれな感じがした。ケンジントンガーデンには、なんと犬の糞用のごみ箱まであった。

〜イプスイッチの街並み〜
郊外はレンガづくりの平屋が多く、庭の手入れもさすがガーデニングの本場と感心させられた。街路樹は赤い実をつけたナナカマドやリンゴの木があり、日本の秋を思わせた。町の中心地では、400年前の家が英国王室御用達の高級雑貨店として使われていた。床は少し斜めになっていたが、古いものを大切にするイギリス人気質を肌で感じた。また、貴族の邸宅を博物館にしたマンションハウスの庭では、リスがトチの実を探している姿を何度も目撃した。

〜イプスイッチの学校にて〜
プライマリースクール(5〜8歳)では、樹木が多い緑豊かな環境で、校舎は平屋が多くこぢんまりとしていた。手作りのビオトープや古いストッキングを利用したディスプレイ、着られなくなった制服を親が学校に持参し、値段をつけてほしい人に買ってもらうReuse(再使用)が自然に行われ、日本のように「環境学習」と身構えなくても環境を大切にする心が自然に身につくようであった。
 ミドルスクール(9〜13歳)やハイスクール(11〜16歳)では、サッカーコートが4面もとれる広々とした芝生の運動場をもち、休み時間には多くの生徒が外に出て伸び伸びと学校生活を送っていた。昼食時間にはセルフサービスの給食を食べていたが、ゴミの始末は日本と同じかなと思った。自動販売機のある学校も多く見られた。トイレのスイッチには「PLEASE TURN OFF」と書かれてあるのが印象的だった。ある学校では壁面にツタがのび放題になっていたが、自然に任せているようであった。

〜イプスイッチのスーパーにて〜
 滞在中、食糧調達にイギリス最大手のスーパーTESCOへ何度か通った。魚や肉は量り売りをしていて、パックされているのは冷凍ものだけであった。県内のスーパーでは、このような光景はあまりお目にかかれない。トレイに入れられた魚に比べておいしそうに感じられた。また、野菜、果物も個別包装はなく、一個またはグラムあたりの値段が示されていた。

〜アルデボーでの散策〜
イプスイッチから車で1時間、港町のアルデボーでフィッシュ&チップスを買った。魚の唐揚げにフライドポテトの大盛りが紙袋に入って二ポンド(1ポンド=約195円)。昔は新聞紙にくるんでいたそうだ。ロンドンのレストランでナイフとフォークで食べたものより環境にもやさしく気取らず食べたアツアツの魚はとてもおいしかった。近くに、昔のビール工場を改造したおしゃれな雰囲気の店がたくさんあり、多くの人で賑わっていた。ある店に入ってみると、学校で使われていたような机や年代物の皮のバッグ、アクセサリー、食器や銀製品など所狭しと並べられていた。なんと下着に使われていたと思われる黄ばんだレースまでもが売られていた。日本でいう骨董品店だが、きれいにディスプレイされ、値段が手頃なこともあり若いカップルも多かった。

〜まとめ〜
 歴史的建造物に囲まれたロンドン、その歴史と伝統を大切にする国民性。緑の絨毯に牛が放牧され、自然がいっぱいの中で育つ子どもたちには「環境学習」は知らず知らずのうちに身についていくのだろう。今回の経験を生かして、福井の豊かな自然を守る大切さを伝えていけたらと思う。

読者の窓

いつも表紙の写真、「ふるさとの環境自慢」が良いです。特集の「ダイオキシンを考える」は勉強になりました。母乳中にも含まれるということは、驚きでした。      (福井市 無職 女)

「オランダ・ドイツの環境・エネルギー事情」では、町のいたるところに『色分けされたごみボックス』が設置されているとのこと。福井県でも採用できないでしょうか     (福井市 公務員 女)

「雄島」を読んで、私の町の大事な自然を取り上げてくれてうれしいです。これからもっともっと厳しくなると思うけど、自然を大事にしていきたいですね。     (三国町 会社員 女)

はじめて、この冊子を見せていただきました。専門的でしたが、ダイオキシンについて詳しくわかりました。環境を良くしていくためには、より多くの人に情報が正しく伝わることだと思います。平気で野焼きをしている人を見ると、悲しくなります。もっともっと、PRが必要です。      (清水町 主婦 女)

自然の中にいると、気が安まります。この自然を少しでも、いつまでも守れたらいいなあ。     (福井市 会社員 女)

「ふるさとの環境自慢 雄島」を読んで、忘れかけていた「ナホトカ号」のことを思い出しました。いつまでも美しい自然……難しいものですね。     (福井市 会社員 女)

ごみなどを焼却することによって、ダイオキシンの発生は言われていたが、「特集 ダイオキシンを考える」では、ダイオキシン法、排出量、人の摂取量など、具体的に説明されており、参考になりました。     (春江町 自由業 男)

ダイオキシンは、青酸カリの1000倍の毒性を有する!と、今までとても不安がいっぱいでしたが、「特集 ダイオキシンを考える2」を読んで、通常の生活では急性毒性の心配はないと考えられると書いてありましたので、安心しました。現在研究中とのこと。今こそ、何が正確な情報か、科学的にどこまで解明されているかを、もっと広く、分かりやすく伝える努力を希望します。      (朝日町 主婦 女)

ふくい環境シンポジウムを開催しました

 去る3月18日(月)、福井県国際交流会館において、ふくい環境シンポジウムを開催しました。
 今回のシンポジウムは、基調講演と交流会の二部構成とし、基調講演では、静岡県のNPO法人 グラウンドワーク三島事務局長の渡辺豊博氏を講師に迎え、『住民参加型の環境保全活動』をテーマに講演していただきました。
 講演では、家庭からのごみ捨て場となっていた源兵衛川を市民・行政・企業の連携と協力により、昔の美しい原風景をよみがえらせたこと。これまでし尿をたれ流しであった富士山頂に、企業から資金を集めバイオトイレを設置したこと。これをきっかけに静岡・山梨の両県がバイオトイレを増設したことなど、パートナーシップによる市民連携の環境保全活動の実践事例に基づき、環境保全活動を続けていくには、無理をしないことが重要であるなど、環境保全活動に携わる参加者にとって、さまざまなアドバイスが得られた講演でした。
(交流会の様子については、今号の特集に詳しく記載してあります。)



子どもたちが自然や環境の大切さ、生命の尊さを学び、豊かな心を育むことを目的とした環境活動に対して、県では10万円を限度とした活動費を助成します。

県内の小・中学生を対象に、120グループを募集します。
(各グループにおいて、保護者や教職員等の指導者の参加が必要です。)


内 容 募集グループ数 問合せ先
地域環境里親活動 休耕田を花畑にするなど、地域の環境を維持管理する活動 20グループ
(7名程度)
環境政策課環境立県推進チーム
0776-20-0301
地域環境ジュニアパトロール活動 関心のある環境分野をテーマに選んで行う調査活動 20グループ
(7名程度)
身近な水辺の自然探偵団 福井県の身近な水辺の生き物分布図の作成に参加する活動 40グループ
(3名以上)
自然保護センター
0779-67-1655
水辺に遊び学ぶ活動 川や湖で自然とふれあいながら行うキャンプなど 40グループ
(20名程度)
河川課河川管理グループ
0776-20-0480

 募集案内・申込用紙を御希望の方は、県環境政策課環境立県推進チーム
(0776-20-0301)まで御連絡くださるか、
みどりネットhttp://www.erc.pref.fukui.jp/を御覧ください。
応募締め切り 5月13日(月)




 県では、地域の人たちへ地球温暖化防止に関する情報を提供したり、日常生活において省エネ等の実践活動を行っていただく「アースサポーター」(地球温暖化防止活動推進員)を募集します。
◆募集期間 平成14年4月10日(水)〜30日(火)
◆応募要件 年齢18歳以上の県内在住の方で、地球温暖化防止への熱意と行動力のある方
◆募集人数 100人
(応募者多数の場合には、選考により決定します)
◆活動期間 平成16年3月まで(継続することもできます)
◆応募方法 「アースサポーター応募用紙」に必要事項を記入し、県環境政策課または市町村環境担当課へ郵送、FAXもしくは持参するか、みどりネット内の応募用紙に必要事項を記入し送信してください。
◆ 問合せ・
 申込み先
〒910-8580 福井市大手3丁目17−1
福井県福祉環境部環境政策課
TEL 0776-20-0303 FAX 0776-20-0634
またはみどりネットアドレス
 http://www.erc.pref.fukui.jp/

編集
後記
◇ 最近の気候変化には、おかしなものを感じることが多かったのですが、今年は特にそう感じます。3月なのに、もう桜が咲き始めました。これが、地球環境の悪化の前兆でないように願うばかりです。(E)

ERC.PREF.FUKUI.JP