環境ふくい推進協議会の情報紙

みんなのかんきょう


第26号 平成13年3月発行
【主な内容】
/// ふるさとの環境自慢 ///
 小浜市下根来遠敷川「鵜の瀬」
/// エッセイ ///
  「恐竜エキスポふくい2000」から思うこと
   山田 フミ子さん
/// ★特 集★ ///
  グリーン購入を考える
 〜循環型社会の形成に向けて1〜
表紙写真/ふきのとう
(撮影/坪内 彰)

ふるさとの環境自慢
   (小浜市下根来遠敷川)   「鵜の瀬」    


 北陸自動車道敦賀ICから国道8号線を経て、27号線を西に進む。
 美浜町、三方町、上中町と抜けて、小浜市へと入る。
 市街地の少し手前、東小浜の交差点を左折し、主要地方道久坂・中の畑・小浜線を、今度は南に向かって車を進める。
 もう3月も中旬にさしかかろうというのに、昨夜来降り続いた雪が除雪されて、道路脇に固まっている。
 ここ数年続いた暖冬で、雪のない早春の景色を見慣れた目には、いささか珍しく感じられる光景だ。
 道なりに進んで行くと、神社やお寺の案内板がいくつも目に飛びこんでくるが、とりあえず目的地を目指し、先へ進むことにする。
 交差点を曲がって、5分ほど進んだ頃であろうか、左手道路脇の少し広くなったところに鳥居が現れる。
 鳥居の横には、「鵜乃瀬」と書かれた石碑と由緒書が立っており、若狭路に春を告げる神事「お水送り」が行われる場所であることが記されている。 それによると、印度から渡来した実忠和尚が、奈良の東大寺の二月堂を建てた際に、全国の神々を招いたが、若狭の遠敷明神は魚捕りに時を忘れて、遅れてしまった。お詫びに若狭から二月堂の本尊に供えるお香水を送ることを約束し、そのときに二月堂の下の地中から白と黒の鵜が飛び出て、穴から清水が湧き出した。その穴が鵜の瀬の水中洞穴とつながっているのだという。
 毎年3月2日の夜、神宮寺から鵜の瀬へと松明行列が続き、お水送りの神事が荘厳に行われる。12日をかけてこの水が奈良の東大寺の二月堂の若狭井へたどり着き、お水取りが行われるのである。
 一度は、お水送りの儀式を見てみたいと思うのだが、なかなかその機会を得られずにいる。
 鳥居をくぐり石段を下りて、水際まで近寄ってみる。ちょうど、鵜の瀬の岸のところで川が蛇行し、それまでの流れの速さがそこで緩やかになっている。
 川底はいささか深いようで、緑がかった水が濃く見える。
 視線を上へずらすと、向こうの岩壁に張られた太いしめ縄が目に入る。その上にも、まだ雪が残っている。
 それでも、時折、雲の切れ間から射し込む光が、春がやって来ていると告げているかのようであった。
 日々、暖かくなってくる今日この頃。あの日見た雪は今ではすっかり融け、春風がそよいでいるだろう。

ふるさとの環境自慢募集中!!
 皆さんの故郷自慢で1ページを飾りませんか。
1000字程度の原稿に地図・写真を添付して応募してください。場所の紹介だけでも結構です。
 採用された方には記念品をお送りします。

経歴
1925年生れ。
36年間の教職を終えた後、勝山市連合婦人会長、県連合婦人会長等を歴任。
前環境ふくい推進協議会副会長。
平成6年より、福井県環境アドバイザーを努め、現在に至る。
エッセイ

『恐竜エキスポふくい2000』から思うこと
    福井県環境アドバイザー 山内 フミ子 さん


 私の住む勝山では、昨年「恐竜エキスポふくい2000」が開催されましたが、大変な人気のなか、60日間があっという間に過ぎたという感じでした。あの炎天下を遠いところから小さい子の手を引いて来場される方々に『ようこそ』という気持ちでいっぱいでした。
 多くの人達が恐竜の世界に酔い、太古を偲び、夢をふくらませてすばらしいイベントだったと満足されたと思いますが、本当にこれだけでいいのだろうかとちょっと疑問を持ちました。
 私事になりますが、芦屋に住む次男一家が夏休み中に勝山へ来て、エキスポにも参加しました。2人の孫(中1と小5)の夏休み自由研究が「恐竜」ということで、親も私もこの機会にしっかり恐竜を通して何かをつかんでほしいという気持ちがありました。エキスポ会場では朝からナイターの終了までかなり時間をかけて観て回っていたようですが、大勢の人の流れの中でじっくり立ち止まって記録することもままならぬ状態でした。いきおい資料や参考書、子供向け童話等を用意しましたが、頼りになったのが、この「みんなのかんきょう」の23号でした。
 「恐竜の絶滅を考える」という特集で、生命の誕生から始まり、恐竜の生きた時代、そして絶滅の諸説などあり、わかりやすく孫たちにも十分理解できました。私も昔取った杵柄とばかり、重要なところに赤線を引いたりして研究に参加しました。
 私が孫たちに一番力を入れてほしかったのは、この中の「人類の未来」の項目でした。恐竜が生きた年月は約1億6000万年ほどといわれていますが、我々人類はやっと500〜200万年ほどです。その短い(恐竜に比べて)間に、今や地球そのものを滅亡させるような大変な事態になっていることが詳しく記されているのを注目させたいと思ったからです。引用すると、『人類も長い間、生態系の一員として資源やエネルギーの循環の枠組みのなかで生きてきた。しかし18世紀の産業革命を契機に、大量の資源やエネルギーを得る手段を知り、経済や生活を飛躍的に発展させていった。そして、環境に合わせた生活から、望ましい生活に合わせた環境を作り出すようになった。』と書かれています。
 読みながら、なんとなく冷や汗が出る思いでした。孫たちはもちろんその親でさえ、環境に合わせた生活を知らない時代になっています。戦中戦後を生きた私は今こそ出番だと張り切りましたが、実態の把握は言葉だけではなかなか難しいものだと痛感しました。
 今見てきたエキスポの中の大木や動植物が長い長い年月の間に化石となり、その一部が今の生活に欠かせない石炭や石油となって私たちの生活を潤しているという事実、それを約200年ほどの間に使い果たそうとしている暴挙。その結果が酸性雨や地球温暖化、オゾン層破壊等であり、地球自体が危機にさらされようとしています。
 真夏に冷房のきいた部屋で照明器具を使い宿題を整理している孫たちを見ながら、恐竜が覗いたらなんと言うだろうと考えていました。自然環境の変化によって絶滅したと考えられる恐竜と、環境を変化させ、他の生物だけでなく自らも破滅へと歩んでいる私たち人間の恐ろしさを1日も早く全ての人間が気付き、対処しなければならない時期になっています。
 冒頭、エキスポを見学した多くの人達が、目の前にある展示に驚きと感動を持つだけでいいのだろうかと書きましたが、わたしはもう一歩突っ込んで「恐竜」でなく、今や「恐人間」だという考えに切り替えていかねばならないことを訴えたいと思っております。
 今の生活に慣れ親しんでいる私たちは、ちょっとやそっとの刺激ではなかなか行動につなげられません。今や行政、企業、マスコミ(この頃少しずつテレビのCMでも環境問題が取り上げられています)は言うに及ばず、やはり一人ひとりの生活者自体がいつでも「私と地球」を頭に置きながらの生活が求められています。買物での一工夫、ごみの減量と分別、省エネ・省資源の積極的な取り組み等々、次々に出される法律に頼るだけでなく行動であらわすことの重要さを認識したいものです。
 最後に、今後とも、「みんなのかんきょう」は、いろんな環境問題を地に足のついた視点から考え、わかりやすく課題を抽出し、そして具体的な取組みを呼び掛けるものであって欲しいと願って、文を閉じることとします。

特 集
  グリーン購入を考える 〜循環型社会の形成に向けて1〜

ハイブリッド自動車 エコマーク等のついた文具 国際エネルギースター
マークのついたパソコン

 税のグリーン化、グリーンファンド、グリーン電力、グリーンコンシューマーなど、グリーン(環境にやさしい、環境に配慮した)という概念が広まりつつある。
 今回の特集では、こうした言葉の一つ「グリーン購入」を通じて、循環型社会について考えてみたい。

◆ 循環型社会とは

 今日の環境問題を語るとき、よくこうした表現に出くわす。「現在、私たちが享受している豊かで便利な生活は、大量生産、大量消費、大量廃棄によって支えられており、これが環境に大きな負荷を与えることになり、自然の浄化能力の限界を超え今日の環境問題を発生させた。今日の環境問題を解決するためには、このシステムを環境に対する負荷の少ないものへと変えていくことが必要である。」
 振り返れば、社会はこの100年で飛躍的に発展し、私たちの生活はかってないほど豊かで便利になった。夏は涼しく、冬は暖かく、1年を通して快適に過ごし、美味しいものを欲しいだけ食べることを当たり前と感じている。そして、国内はおろか世界の国々へもわずかな時間で辿り着ける便利な時代である。
 しかし、大量の資源とエネルギーを消費し、消費し終わったものを大量に捨てる現代社会の仕組みは、環境に大きな負荷を与え、地球温暖化問題などに見られるように、既に限界にきている。
 国は、環境にやさしい社会づくりをめざして、昨年六月に循環型社会形成推進基本法を制定し、合わせてグリーン購入法をはじめとする七つの関連法の制定や改正を行った。
 ここでは、循環型社会を次のように定義している。
○ものを大切に長く使うことによりごみを出さない
○使い終わったものでもできるだけ繰り返し使う
○再使用できないものは原料として戻す
○どうしても使えないものはきちんと処分する
 これらの取組みが当然のこととして行われ、天然資源の消費が抑制され、環境への負荷が低減された社会を目指すとしている。

◆ グリーン購入とは

 グリーン購入という言葉は、まだなじみが薄いかもしれない。
 平成12年に行なった県政アンケートでは、環境保全のため日頃から心がけている取組みについて、「再生品等の優先的購入」との回答は16.9%にすぎず、環境への負荷の少ない商品の購入についての関心は薄い。
 環境にやさしい社会づくりを目指すためには、私たちの生活や経済活動を支える全ての商品やサービスについて、環境に与える影響を考慮しなければならない。
 グリーン購入とは、環境に負荷の少ない商品やサービスの選択的購入、普及に努めることを通じて、環境にやさしい社会、すなわち持続可能な循環型社会をつくっていこうとするものである。
 商品の生産・流通のサイクルは、消費者がその商品を購入することによってはじめて成り立つ。消費者が環境負荷の少ない商品やサービスを購入することによって市場原理が働き、生産者に環境に配慮した商品の提供を促すことになり、それがさらなる購入を促していく。
 こうして、市場原理に基づき、社会・経済のシステムを、環境と調和したものに誘導しようとするのがグリーン購入の最大の目的である。
 環境負荷の少ない商品を、グリーン購入ネットワーク(注)では次のように定めている。
○資源採取から製造、流通、使用、廃棄、リサイクルに至るまで商品のライフサイクル全体について以下の事項が考慮されていること。
@環境や人の健康に被害を与えるような物質の使用および放出が削減されていること
A資源やエネルギーの消費が小さいこと
B資源を持続可能な方法で採取し、有効利用していること
C長期間の使用ができること
D再使用が可能であること
Eリサイクルが可能であること
F再生された素材や再使用された部品を多く利用していること
G廃棄されるとき処理や処分が容易なこと
H環境保全に積極的な事業者により製造、販売されていること

<滋賀グリーン購入ネットワーク>
 地域独自の取り組みと全国グリーン購入ネットワークの市部的な役割を担う「全国グリーン購入ネットワークと連携したネットワーク」として、位置付けられる。
グリーン購入の実践促進 地域におけるグリーン購入の情報発信、実践事例情報の提供、グリーン購入所ぅほうの提供等
グリーン購入の普及啓発 啓発パンフレット等の作成配布、講演会や展示会の開催、出前講座の実施等
グリーン購入の連携推進 グリーン購入キャンペーン、購入者・販売者・生産者の意見交換、交流セミナーの開催、共同取り組みの研究

◆ グリーン購入の取組み(例)

 滋賀県は、平成6年9月に「滋賀県環境にやさしい物品の購入基本方針」を策定し、グリーン購入に取組みはじめた。そして、平成11年12月には、県下の自治体や企業、市民団体などが参加して「滋賀グリーン購入ネットワーク」を立ち上げるなど、取組みを県全体に拡大しつつある。
 現在、180品目についてグリーン購入に取り組んでおり、コピー用紙などの文具類のほか、OA機器、賞状を入れる額縁までもが対象となっており、特にトイレットペーパーは、県内で回収された牛乳パック等を再生したものを優先的に使用している。
 このグリーン購入のための製品リストは、県庁だけでなく学校、市町村やイベントの参加者に配布して、幅広くグリーン購入を促進している。


◆ グリーン購入は社会を変えるか

 消費者が、環境負荷の少ない商品やサービス、企業を選択することによって、はじめて、それらの普及や企業活動の促進が図られる。
 また、生産者が環境負荷の少ない商品を開発・製造しても、消費者が目的に沿った使い方をしなければ、効果は期待できない。
 例えば、メーカーが省エネルギーの商品を開発しても、消費者がエネルギーを浪費する使い方をすればその意義は薄らぐ。また資源保全や廃棄物の減量化を目的としてリサイクル可能な製品を開発しても、消費者が適切な回収ルートからはずれて、ごみとして処分すればリサイクルの輪は意味がなくなる。
   グリーン購入推奨品リストの例
 (グリーン購入ネットワークデータベースより引用)
◎ティッシュペーパー(ボックスタイプ)の場合
<古紙を配合している商品のみ掲載>
・古紙配合率の高い順に掲載しています。
・古紙配合率が同じ場合は、白色度の低い順に掲載しています。
・白色度が同じ場合は、事業者のアイウエオ順に掲載しています。
銘柄名 事業者名 古紙
配合




他の環境配慮特記事項
うれしいティッシュ 静岡製紙工業 100 67 400 雑古紙100%完全無漂白無強靱剤。水に溶けます。
森のおしゃべり 森のおしゃべり 100 70 300 ロールペーパーを使用した詰め替えのできるティッシュボックス
COOPリペーパーティッシュ コンパクト 生活共同組合コープとうきょう 100 76 400 回収牛乳パックを60%配合。漂白処理はしていません。
グリーンセイビングみどりの夢23クロネコティッシュ 信栄製紙 100 78 500 市中回収古紙と牛乳パック類を主原料にしている
グリーンセイビング日生協グリーンキーパーコープこうべグリーンキーペーパーユーコープ再生紙ティッシュ世田谷ティッシュ 信栄製紙 100 78 440 市中回収古紙と牛乳パック類を主原料にしている
グリーンセーゼング 明光商会 100 78 440 化粧箱なく詰め替え用となる
コアレスティッシュ 道栄紙業 100 79 400 紙パック・オフィス古紙等原料にISO14001認証工場で生産
プリオールティッシュ 道栄紙業 100 79 300 紙パック・オフィス古紙等原料にISO14001認証工場で生産
とけまるくんティッシュ 道栄紙業 100 79 400 一般のティッシュより35%厚く再生紙100%で水に溶ける
コープ再生紙100%ティッシュ ユーコープ事業連合 100 80 400 簡易包装にし、枚数を増やしています
ミルBOXティッシュ200W マスコー製紙 100 80 400 ミルクカートン60%含む
ティニィ、みどりの夢23、マイシー、環境優選 丸富製紙 100 83 400 牛乳パックを100%利用した無漂白再生ティッシュペーパーです。
 少し年配の方なら、子どものころに「物を大切にしなさい。壊れても捨てずにとっておけばまた何かの役に立つ。捨てるのは最後である。もったいない。」と言われたことを思い出すであろう。グリーン購入の精神の原点はまさにここにある。
 現在、わが国のグリーン購入は欧米ほど進んでいない。環境負荷の少ない商品は生産量が少なく割高感がある。また再生材に対するマイナスイメージや環境負荷の少ない商品を使用しても具体的な効果を実感しにくいことも取組みが進まない理由の一つであろう。
 しかし、グリーン購入法の成立は、国等にグリーン購入を義務付け、本年4月から、101品目の商品について数値目標を定め取り組むことになった。一方、地方公共団体も購入に努めるものと定めるとともに、事業者・国民に対しては、できる限り購入するものと規定された。さらには、環境ラベル等の情報提供体制の整備を進めることを定めている。
 福井県でも、既に、平成9年3月に策定した県庁環境保全率先実行計画の中で、グリーン購入に関する項目を設定し推進してきた。
 また昨年11月にISO14001の認証を取得した、県庁環境マネジメントシステムの目的・目標の中でも、グリーン購入の項目を設定しているが、グリーン購入法の制定を機になお一層の推進を図っていくこととしている。そのため、庁内におけるグリーン購入推進体制の整備と、県・市町村、事業者・環境保全団体等からなる「福井県グリーン購入ネットワーク」を構築し、県全体へ取り組みの拡大を図ることを明らかにした。
 県の今後の取組みが注目されるところであるが、環境にやさしい社会をつくっていくには、官庁や一部の企業だけに任せて、高見の見物を決め込んでいたのでは進まない。私たち1人ひとりが、一つひとつの行動・行為をおこす際、環境のことを考えて一挙手、一投足の方向を選択することが必要である。
 グリーン購入はその有効な手段であり、欲しいものを欲しいだけ買うのではなく、必要なものを必要なだけ買う消費行動こそが、今後の環境にやさしい循環型社会への、大きなステップとなっていくであろう。
(注)平成8年2月にグリーン購入の取組みを促進するため設立された団体で、全国の企業、自治体、消費者団体などで構成されている。福井県では、県、福井市、武生市、鯖江市、そのほか企業9社(平成13年2月末現在)が参加している。

読者の窓

いつも会社で読んでいます。普段何気なく捨てているごみを、最近は少しでも少なくなるように、リサイクルできるものはきちんと分けて出すようになりました。でも、最近、孫ができて、紙オムツの量に驚いている毎日です。布オムツを使っていた世代には考えられないごみの量です。     (春江町 会社員 女)

地球温暖化が進んでいることを知り、自分たちで無駄をなくして資源を有効に使う努力をしていきたいと思いました。     (福井市 会社員 男)

情報紙を読むたびにいいかげんさを反省しますし、勉強になります。      (美浜町 大工 男)

地球の温暖化現象について、わかりやすく因果関係、対策等が書かれていると思う。人間と自然とが共存できる施策について、模索してみたいと考えています。      (金津町 無職 男)

「ふるさとの環境自慢」を読んで、行きたくなりました。私のまわりでも自慢できるものがあると思うので、探してみます。      (三国町 主婦 女)

みんな、少しづつではあるけれど、地球にやさしい、環境にやさしい生活を心がけていると思います。家庭でも、ひとりひとりのちょっとした心がけ一つで、日本全体、世界中に、大きく、良い影響を与えていくと思います。     (上中町 パート 女)

「北欧のエネルギー事情」がおもしろかった。地球温暖化問題は、大事であるにもかかわらず、目に見えてわかるものではないので、危機を感じないことが問題です。ノルウェーのように税金でも取られれば、少しは考えるようになるかもしれませんね。     (福井市 パート 女)

壊れたものを捨てるのがもったいなくて修理しようと試みましたが、部品がなく、結局「ごみ」として処理しました。近年使い捨てが当たり前のようで、物によっては「再び使う」ことは、かなわないこともあります。     (福井市 公務員 女)

もう少し薄い紙で、色を押さえた方が、地球のためなのではないでしょうか。厚い必要はないと思いますが。      (福井市 主婦 女)

ふくいエコ・カレふッジ(第1回・第2回)を開催しました

 去る、平成13年2月27日(火)、3月28日(水)に、今年度初の試みとなるふくいエコ・カレッジを開催しました。
 これは、地域における環境保全活動の中心となる人材の育成と環境保全に取り組む人たちのネットワークづくりを進めることを目的として、これまでの講演会等とは視点を変え、環境問題を体系的に学び、考え、行動してみようと企画したものです。
 環境問題の発生の背景、環境保全活動に取り組んでおられる方の体験談、取り組むにあたっての課題、行政のバックアップ体制などについて学習し、ディスカッションしていこうという講座です。
 第1回目は、関西学院大学教授の久野武氏に『環境問題と私たちの役割』と題し、環境問題の変遷、多様化した環境問題全般と私たちとの関わりおよび私たちが今何をなすべきかなど、幅広い課題について講義していただきました。また、第二回目は、自然塾「きびたき自然の会」代表の林武雄氏に『野生生物と私たち』と題し、野生生物とどう関わっていくべきか、また、共存していくために必要なことや、自然を守ることの難しさ、課題などについて講義していただきました。
 その後、講義内容や普段から環境問題について感じている疑問等について、参加者から質問や意見が出され、活発な討論が行われました。
 平成13年度のエコ・カレッジは、それぞれテーマを変えて4回開催する予定です。決まり次第御案内します。

※ エコ・カレッジの開催情報は情報紙等に掲載します。会員の皆様の参加をお待ちしております。


環境にやさしい、電車やバスを利用しましょう

平成13年度から、土曜日、日曜日、祝日も「ノーマイカーデー」を実施します。
観光、レジャー、お買い物など、幅広いご参加をお願いします。
詳しくは県庁 総合交通課まで 電話:0776-20-0291(直通)

フロン回収に協力しましょう

 太陽光線の中には皮膚ガンや白内障を引き起こす有害な紫外線UV−Bが含まれていますが、地球を取り巻くオゾン層がこの紫外線から私たちを守っています。
 このオゾン層が、カーエアコンの冷媒やスプレー噴射剤などとして幅広く使用されてきたフロンによって破壊されることから、県では、フロン回収を推進するため、自治体や関係業界による「福井県フロン回収推進会議」
を組織し、平成9年4月からフロン回収協力事業所の認定制度を創設して
います。これは、消費者にフロン回収事業所を知ってもらい、フロン回収の輪を広げていこうというものです。13事業所でスタートした認定事業所は、現在、366社に増えており、さらに増やしていきたいと思っています。
 自動車(カーエアコン)等を買い換える際には、協力事業所の認定マーク(左図)を目印にするとともに、費用の負担についても、御理解と御協力をお願いします。

環境ふくい推進協議会に入会しませんか
 環境ふくい推進協議会では、随時会員を募集しています。
 環境問題に関心のある方、本紙『みんなのかんきょう』を毎号読みたい方、当協議会主催の講演等の情報を知りたい方は、ぜひ御入会ください。
 ≪年会費≫
  個人会員:500円 企業会員:1口 10,000円(何口でも可) 団体会員:無料
 ≪申込み先≫
  環境ふくい推進協議会事務局(福井県環境政策課内) TEL 0776‐20‐0301(直通)
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後記
草花も芽吹き、日々暖かくなる今日この頃。この柔らかな春風をからだいっぱいに吸いこみたいと思うのですが、今年は花粉症が幅を利かせて、なかなか深呼吸ができません。春は待ち遠しかったのですが、これさえなければ…(E)

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