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平成16年度に実施した大気、水質、底質、地下水質および土壌のダイオキシン類(コプラナーPCBを含む)の調査結果は、次のとおりです。
媒体 | 調査期間 (回数) |
地域 | 調査 地点数 |
測定結果 (平均値) |
環境基準 | 単位 |
---|---|---|---|---|---|---|
大気 | H16.5〜H17.3 (年4回) |
一般地域(注1) | 5 | 0.027〜0.046 (0.042) |
0.6 | pg-TEQ/m3 |
廃棄物焼却施設周辺 | 6 | 0.015〜0.051 (0.038) |
||||
沿道地域 (注2) | 1 | 0.047 | ||||
水質 | H16.7〜12 (年1〜3回) |
河川・湖沼 | 24 | 0.041〜3.5 (0.51) |
1 | pg-TEQ/L |
海域 | 2 | 0.052〜0.077 (0.065) |
||||
底質 | H16.7〜9 (年1回) |
河川・湖沼 | 24 | 0.051〜47 (8.8) |
150 | pg-TEQ/g |
海域 | 2 | 7.6〜22 (15) |
||||
地下水質 | H16.7〜9 (年1回) |
廃棄物最終処分場周辺 | 9 | 0.019〜0.12 (0.040) |
1 | pg-TEQ/L |
土壌 | H16.7〜8 (年1回) |
廃棄物焼却施設周辺 | 20 | 0.0013〜17 (2.9) |
1,000 | pg-TEQ/g |
注1 一般地域:廃棄物焼却施設周辺地域および沿道地域を除く住居地域をいう。
注2 沿道地域:主として自動車排ガスの影響を受ける地域をいう。
12地点でダイオキシン類常時監視を実施しました。その結果、すべての地点において環境基準を達成していました。
[1]公共用水域水質
公共用水域の水質の常時監視を26地点(河川21、湖沼3、海域2)で実施した結果、馬渡川、八ヶ川の2地点で環境基準を超えて検出されました。この2地点は重点監視地点として、今後も、監視調査を実施し、特に馬渡川については、超過要因を調べるために衛生環境研究センターで詳細調査を実施しています。
なお、環境基準を超えても、直ちに人の健康に影響を及ぼすことはありません。
その他の地点はいずれも環境基準を達成していました。
[2]公共用水域底質
公共用水域の底質の常時監視を26地点(河川21、湖沼3、海域2)で実施しました。その結果、すべての地点で環境基準を達成していました。
[3]地下水質
廃棄物最終処分場周辺の9地点で地下水の常時監視を実施しました。その結果、すべての地点で環境基準を達成していました。
廃棄物焼却施設周辺の土壤のダイオキシン類について、20地点で常時監視を実施しました。その結果、すべての地点で環境基準を達成していました。
環境上の条件について人の健康を保護する上で望ましい基準とされており、環境基準を超過したからといってただちに人の健康に影響を及ぼすものではない。
一兆分の一グラム
ダイオキシン類は、ポリ塩化ジベンゾ−パラ−ジオキシン(PCDD)、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)、コプラナーPCBの総称。これらは化合物によって毒性の強さが大きく異なるため、ダイオキシン類としての全体の毒性を評価するときには、最も毒性の強い2,3,7,8‐TCDDの毒性を1として、その他の化合物の毒性の強さを2,3,7,8‐TCDDに換算し、それらの濃度を足し合わせて評価する。この場合に「TEQ」という表示が使われる。