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平成15年度ダイオキシン類調査結果について
(大気、水質、地下水、土壌)

平成16年7月8日 福井県福祉環境部 環境政策課

平成15年度に実施した大気、水質、底質、地下水および土壌のダイオキシン類(コプラナーPCBを含む)調査結果の概要は、次のとおりです。

≪ダイオキシン類調査結果の概要≫

調査結果詳細:大気水質・底質地下水土壌
媒体 調査期間
(回数)
地域 調査
地点数
測定結果
(平均値)
環境基準 単位
大気 H15.5〜H16.3
(年4回)
一般地域 注1 0.024〜0.054
(0.040)
0.6 pg-TEQ/m3
廃棄物焼却施設周辺 0.013〜0.30
(0.086)
沿道地域 注2 0.066
水質 H15.7〜11
(年1,2回)
河川 23 0.027〜1.5
(0.32)
pg-TEQ/l
海域 0.027〜0.16
(0.093)
底質 H15.7〜10
(年1回)
河川 23 0.10〜29
(3.8)
150 pg-TEQ/g
海域 0.18〜15
(4.9)
地下水 H15.7
(年1回)
廃棄物最終処分場周辺 0.027〜0.054
(0.034)
pg-TEQ/l
土壌 H15.7
(年1回)
廃棄物焼却施設周辺 20 0.0042〜12
(2.9)
1,000 pg-TEQ/g

注1 一般地域:廃棄物焼却施設周辺地域および沿道地域を除く住居地域をいう。

注2 沿道地域:主として自動車排ガスの影響を受ける地域をいう。

(1) 大気

すべての地点において、環境基準を下回っていた。

なお、平成14年度に環境基準を超過していたあわら市権世地区(0.67 pg-TEQ/m3)においても、廃棄物焼却施設の改善により、環境基準を下回っていた。

(2) 水質

馬渡川末端の一地点を除くすべての地点において、環境基準を下回っていた。

馬渡川末端については、平成14年度においても環境基準を超過(1.6 pg-TEQ/l)しており、ダイオキシン類の検出パターンから農薬系の可能性が高いと考えられるが、平成16年度は、更に原因を把握するため、調査地点上流における河川水質の調査を実施する。

なお、平成14年度に環境基準を超過していたその他の3地点(磯部川安沢橋(1.3 pg-TEQ/l)、荒川水門(2.3 pg-TEQ/l)、黒津川水門(1.1 pg-TEQ/l))については、環境基準を下回っていた。

(3) 底質、地下水、土壌

すべての地点において、平成14年度と同様に環境基準を下回っていた。

<参考>

環境基準

環境上の条件について人の健康を保護する上で望ましい基準とされており、環境基準を超過したからといってただちに人の健康に影響を及ぼすものではない。

pg(ピコグラム)

一兆分の一グラム

TEQ(毒性等量)

ダイオキシン類は、ポリ塩化ジベンゾ−パラ−ジオキシン(PCDD)、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)、コプラナーPCBの総称。これらは化合物によって毒性の強さが大きく異なるため、ダイオキシン類としての全体の毒性を評価するときには、最も毒性の強い2,3,7,8‐TCDDの毒性を1として、その他の化合物の毒性の強さを2,3,7,8‐TCDDに換算し、それらの濃度を足し合わせて評価する。この場合に「TEQ」という表示が使われる。


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