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平成15年5月22日

福祉環境部 環境政策課

参事 白崎 健一

  内線 2441(ダイヤルイン 20-0301)

主任 坪川 博之

  内線 2443(ダイヤルイン 20-0302)

平成14年度ダイオキシン類調査結果について
(大気、水質、地下水、土壌)

平成14年度に実施した大気(一般地域5地点、廃棄物焼却施設周辺地域6地点、沿道地域1地点の計12地点)、水質(河川21地点、湖沼3地点、海域2地点の計 26地点)、地下水(廃棄物最終処分場周辺地域等9地点)および土壌(廃棄物焼却施設周辺地域20地点)のダイオキシン類調査結果の概要は下記のとおりです。

1 調査時期

(1) 大  気   平成14年5月〜平成15年2月

(2) 水  質   平成14年5月〜11月

(3) 地下水   平成14年7月

(4) 土  壌   平成14年7月

2 調査項目

ダイオキシン類(コプラナーPCBを含む)

3 結果の概要

(1) 大 気   調査結果詳細

一般地域では年平均値で0.038〜0.12 pg-TEQ/m³(平均0.063 pg-TEQ/m³)、廃棄物焼却施設周辺地域では0.041〜0.67pg-TEQ/m³(平均0.24 pg-TEQ/m³)、沿道地域では0.072 pg-TEQ/m³であり、廃棄物焼却施設周辺地域の1地点において環境基準(0.6 pg-TEQ/m³)を超過していた。

(2) 水 質   調査結果詳細

河川では0.046〜2.3 pg-TEQ/l(平均0.62 pg-TEQ/l)、湖沼では0.039〜0.91 pg-TEQ/l(平均0.36 pg-TEQ/l)、海域では0.025〜0.039 pg-TEQ/l(平均0.032 pg-TEQ/l)であり、河川4地点で環境基準(1 pg-TEQ/l)を超過していた。

また、水質と同一地点で行った底質については、河川では0.075〜34 pg-TEQ/g(平均6.2 pg-TEQ/g)、湖沼では6.0〜49 pg-TEQ/g(平均24 pg-TEQ/g)、海域では11〜14 pg-TEQ/g(平均13 pg-TEQ/g)であり、全ての地点で平成14年9月1日から適用されている環境基準(150 pg-TEQ/g)を下回っていた。

(3) 地下水   調査結果詳細

廃棄物最終処分場周辺地域における濃度は0.022〜0.025 pg-TEQ/l(平均0.023 pg-TEQ/l)であり、全ての地点で環境基準(1 pg-TEQ/l)を下回っていた。

(4) 土 壌   調査結果詳細

廃棄物焼却施設周辺地域における濃度は0.16〜12 pg-TEQ/g(平均2.3 pg-TEQ/g)であり、全ての地点で環境基準(1,000 pg-TEQ/g)を下回っていた。

4 今後の対応

平成14年度に環境基準を超過した地点について、平成15年度は環境基準達成のため次のとおり対応する。

(1) 大気調査について

環境基準を超過していた1地点(金津町権世地区)において環境調査と発生源調査を実施するとともに、原因と考えられる施設については対策を講ずるよう指導する。

(2) 水質調査について

環境基準を超過していた4地点(磯部川(春江町)、馬渡川(福井市)、荒川(福井市)および黒津川(鯖江市))の河川水質調査と発生源調査を実施する。

(注)

  環境基準: 環境上の条件について人の健康を保護する上で望ましい基準とされており、環境基準を超過したからといってただちに人の健康に影響を及ぼすものではない。
pg(ピコグラム): 一兆分の一グラム
TEQ(毒性等量): ダイオキシン類は、ポリ塩化ジベンゾ−パラ−ジオキシン(PCDD)、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF) 、コプラナーPCBの総称である。これらは化合物によって毒性の強さが大きく異なるため、ダイオキシン類としての全体の毒性を評価するときには、最も毒性の強い2,3,7,8‐TCDDの毒性を1として、その他の化合物の毒性の強さを2,3,7,8‐TCDDに換算し、それらの濃度を足し合わせて評価する。この場合に「TEQ」という表示が使われる。

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