深川におけるダイオキシン類追加調査の結果について

 県では、平成12年度公共用水域のダイオキシン類調査において、深川(敦賀市)の河川水から環境基準を超えるダイオキシン類が検出されたため、同河川の上流部・下流部の河川水質および流域の事業所排水について追加調査を実施しました。
 その結果は、下記のとおりです。

1 調査結果
 (1) 河川水質
   河川水質のダイオキシン類濃度は、上流部において0.34pg-TEQ/L、下流部に おいて0.61pg-TEQ/Lであり、いずれも環境基準以下でした。

採  水  日 調  査  地  点 ダイオキシン類濃度
(単位:pg /L)
 平成13年1月30日  深川上流部 (注1) 0.34
 深川下流部 (木の芽橋) 0.61
環   境   基   準
   (注1)流域の事業所(産業廃棄物処理業)の上流側の地点


(2) 事業所排水
  深川流域の事業所(産業廃棄物処理業)排水中のダイオキシン類濃度は0.74pg- TEQ/Lであり、排出基準以下でした。

採  水  日 調  査  地  点 ダイオキシン類濃度
(単位:pg /L)
 平成13年1月30日  事業場の最終放流口 0.74
環   境   基   準 50(注2)
(注2) 平成15年1月14日までの暫定的な排出基準であり、平成15年1月15日からは10pg-TEQ/Lが適用される。

 今後の対応
 今回の追加調査では、河川水質および流域の事業所排水のダイオキシン類濃度は それぞれ環境基準および排出基準を超えるものではありませんでした。
 しかし、平成12年10月31日の調査で深川の河川水から1.8pg-TEQ/Lのダイオキシン類が検出されていることから、今後とも、深川の河川水のダイオキシン類調査を継続することとします。
 なお、流域の事業所に対しては、排出基準を順守することはもとより、ダイオキシン類の排出抑制のための排水処理の徹底を指導しています。