平成21年度衛生環境研究センター評価委員会結果の概要

<「平成21年度衛生環境研究センター評価委員会報告書(平成21年10月14日 衛生環境研究センター評価委員会)」より>

1 評価委員会
 1)対象機関名:福井県衛生環境研究センタ−
 2)開催日時:平成21年8月24日(月)午後1時30分から4時30分
 3)開催場所:衛生環境研究センター大会議室
 4)出席者委員:学識経験者等8名

2 評価対象
 1)研究課題評価
  (1)事前評価研究課題
     @ 大気中微小粒子状物質(PM2.5)の実態解明に関する調査研究(国の「大気中微小粒子状物質(PM2.5)モニタリング試行事業」を含む)
     A 光化学オキシダント等の越境汚染に関する調査研究−海沿いの高地における光化学オキシダントや揮発性有機化合物の実態−
     B 河川から検出される全亜鉛の由来に関する研究−河川底質に由来する全亜鉛−
     C 夜叉ヶ池における生物相の季節変動に関する研究
     D 福井県から見る地球温暖化現象に関する調査研究
     E 福井県における有害物質等の摂取量の調査および評価に関する研究−日常食中の汚染物摂取量調査研究−
     F 糞便検体等からの迅速な病原細菌検出のための研究−リアルタイムPCRによる迅速スクリーニングの導入−
     G アデノウイルスの病原体サーベイランスの効果的な運用に関する研究
  (2)中間評価研究課題
     @ 県内産水産物中の残留農薬に関する研究(分析方法の確定)
     A 化学物質対策調査研究事業−微生物分解による汚泥・土壌のダイオキシン類低減化に関する研究−
     B 化学物質対策調査研究事業−ダイオキシン類等有機ハロゲン化合物の最適分析法の開発および環境挙動等の解明に関する研究−
     C 夜叉ヶ池における水質の季節変動に関する研究
     D 管理型最終処分場の安定化に関する研究
     E ヨシ群落を利用した湖沼の水質改善とヨシ等の有効利用技術(バイオマスエタノール等)に関する研究
  (3)事後評価研究課題
     @ 悪性新生物(がん)の疫学研究(1)−人口動態統計データからみた地域特性−
     A 食肉における多剤耐性大腸菌およびサルモネラの汚染実態調査
     B 福井県内に流行する呼吸器感染症の原因ウイルスの究明−ヒトメタニューモウイルスとRSウイルスについて−
     C 水生昆虫等による魚類へい死事故の原因調査法の開発に関する研究

3 評価結果
   1)結果

評価区分

評 価 内 容

評 価 結 果

研究課題評価

調査研究の課題選定、計画内容、達成状況等の評価
  ・事前評価 8課題
  ・中間評価 6課題
  ・事後評価 4課題

全課題とも

[A:優れている]

注)評価基準 : 3段階評点
            [A:優れている]
            [B:良好・適切である]
            [C:やや劣っている、一部見直す点がある]

 2)総評(抜粋)

事前評価対象8課題(平成22年度実施)については、それぞれ環境保全対策、保健衛生に係る重要な課題であり、専門性も高く、衛生環境研究センターが掲げる「地域に根ざした研究」に適合しており、必要性は高いと評価できる。
 中間評価対象6課題については、研究の進捗状況、内容、方向性など概ね順調に経過していると評価できる。
 事後評価4課題については、それぞれ重要な課題に取り組み、初期の目標を達成する結果が得られたと評価できる。

今回の評価課題については、非常に興味深いもの、学術的なもの、必要性・有益性の高いものなどがあるので、財政など大変厳しい状況の中ではあるが、委員会の意見等を参考にしながら研究のより一層の充実・推進を図ってほしい。

今後も、県民・行政ニーズを踏まえ、県民生活や産業社会への波及効果のある「地域に根ざした研究」を推進できるよう研究体制のより一層の充実を期待する。

☆ 評価方法等の詳細については
  「福井県衛生環境研究センター評価実施要領、福井県衛生環境研究センター評価実施要領細則」
  をご覧ください
☆ 評価委員会結果の詳細については
  「平成21年度衛生環境研究センター評価委員会結果報告」
  をご覧ください。     


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