平成18年度衛生環境研究センター評価委員会結果の概要

<「平成18年度衛生環境研究センター研究課題評価委員会報告書(平成18年10月5日 衛生環境研究センター評価委員会)」より>

1 評価委員会
  1)対象機関名:福井県衛生環境研究センタ−
  2)開催日時:平成18年8月31日(木)午前9時45分から12時
  3)開催場所:衛生環境研究センター大会議室
  4)出席者委員:学識経験者等8名

2 評価対象
  1)事前評価研究課題
     @ 食肉における多剤耐性大腸菌の汚染実態調査
     A 健康長寿要因の研究
        ―平成18年豪雪が福井県の高齢者等の健康状態に与えた影響―
     B 福井県に流行する呼吸器系感染症の原因ウイルスの研究
        ―ヒトメタニューモウイルスとRSウイルスについて
     C 水生昆虫等による魚類へい死事故の原因究明調査手法に関する研究

  2)中間評価研究課題
     @ 県内に流行するウイルス性胃腸炎感染症解明研究
        ―下水に含まれるノロウイルスモニタリング法の検討―
     A 福井県における紅斑熱群リケッチアの探索
     B 志賀毒素産生性大腸菌およびサルモネラ感染症の流行予測に関する調査、
        および散発下痢症患者由来大腸菌の各性状について
     C 化学物質対策調査研究事業 
        ―臭素系難燃剤の簡易分析に関する研究および現状把握―
     D 化学物質対策調査研究事業 
        ―ダイオキシン類による河川の汚染機構解明および低減化に関する研究―
     E 酸性降下物の環境影響解明研究事業
     F 湖沼底質の改善技術の研究
  
  3)事後評価研究課題
     @ 福井県特産品(キノコ)の生理活性成分等に関する研究
        ―生理活性成分の生物学的検索とその究明―
   
A ウイルス感染症の感染防御に関する研究
        ―高齢者施設におけるインフルエンザワクチンの感染防御効果
3 評価結果
  1)結果

評 価 区 分

評 価 内 容

評 価 結 果

研究課題評価





調査研究の課題選定、計画内容、達成状況などの評価

事前評価 4課題中
[A:優れている。]    2課題
[B:良好・適切である。] 2課題

中間評価 7課題中
[A:優れている。]    7課題

事後評価 2課題中
[A:優れている。]    1課題
[B:良好・適切である。] 1課題

注)評価基準 : 3段階評点 [A:優れている。] 
                [B:良好・適切である。]

                        [C:やや劣っている、一部見直す点がある。]

 3)総評(抜粋)
    事前評価対象課題については、それぞれ県民の健康維持や環境保全対策に係る重要な課題であり、専門性も
  高く、衛生環境研究センターが掲げる「地域に根ざした研究」に適合しており、必要性が高いと評価できる。
  しかしながら、一部の課題は、研究手法等に詰めの甘いところが見受けられるので、研究期間の中で堅実に成
  果を得るため、更なる吟味・精査が必要であると思う。

    中間評価対象課題については、研究の進捗状況、内容、方向性などが概ね妥当であると評価できる。中には、
  有益な研究成果が得られているものや、今まで積み重ねてきた成果を整理することが望まれるもの、研究の方
  向性等をより明確にし、手法に一工夫を加えれば更なる成果が得られると思うものもある。

 事後評価対象課題については、それぞれ重要な課題に取り組み、初期の目標を達成したものと評価できる。
中には、貴重な学術的データの蓄積が図られているものもあり、成果の情報発信やより一層の展開・継続すべ
き課題もある。

  今回の評価課題については、非常に興味深いもの、学術的なもの、必要性・有益性の高いものなどがあるの
で、財政など大変厳しい状況の中ではあるが、当委員会の意見等を参考にしながら研究のより一層の充実・推
進を図って欲しい。


☆ 評価方法等の詳細については
 「福井県衛生環境研究センター評価実施要領、福井県衛生環境研究センター評価実施要領細則」
 
をご覧ください。

  ☆ 評価委員会結果の詳細については
   「平成18年度衛生環境研究センター評価委員会結果報告」
   をご覧ください。



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