平成17年度衛生環境研究センター評価委員会結果の概要

<「平成17年度衛生環境研究センター評価委員会報告書(平成17年10月5日 衛生環境研究センター評価委員会)」より>

1 評価委員会
 1)対象機関名:福井県衛生環境研究センタ−
 2)開催日時:平成17年8月25日(木)午後1時30分から5時
 3)開催場所:衛生環境研究センター大会議室
 4)出席者委員:学識経験者等5名

2 評価対象
 1)機関評価
    研究センターの事業活動の内容、体制、施設・設備、人材確保・養成、将来の計画等の評価(3年ごとに実施)
 2)研究課題評価
  (1)事前評価研究課題
     @ 福井県内に立地する某産業廃棄物最終処分場(管理型)の安定化に関する研究
     A アレロパシーによるアオコ抑制技術の研究
  (2)中間評価研究課題
     @ ウイルス感染症の感染防御に関する研究
       ―高齢者施設におけるインフルエンザワクチンの感染防御効果の検証―
     A 福井県特産品(キノコ)の生理活性成分等に関する研究
       ―生理活性成分の生物学的検索とその究明―
     B 酸性降下物の環境影響解明研究事業
     C 志賀毒素産生性大腸菌およびサルモネラ感染症の流行予測に関する調査、
        および散発下痢症患者由来大腸菌の各性状について
  (3)事後評価研究課題
     @ 化学物質対策調査研究事業
       ―ダイオキシン類摂取量調査研究―
     A 福井県におけるアレルギー疾患の実態調査とアレルギー疾患に影響する環境因子に
       関する研究
       ―血清疫学的調査・アンケートによる実態調査について―
     B ノロウイルス検査迅速化等のための基礎的研究
     C 特異中和抗体価を指標としたエコーウイルス13型に対する血清疫学調査
     D 化学物質対策調査研究事業
       ―ダイオキシン類の環境中の挙動解明に関する研究―
     E アオコ対策技術の研究
     F 底泥からの窒素・リンの溶出メカニズムの解明
     G 河川水質浄化研究事業
       ―天然素材の水質浄化メカニズムの解明―
     H ブロードバンド時代の環境情報システムに関する研究

3 評価結果
   1)結果

評価区分

評 価 内 容

評 価 結 果

機関評価

事業活動の内容、体制、施設・設備、人材確保・養成、将来の計画等の評価

[A:優れている]

研究課題評価

調査研究の課題選定、計画内容、達成状況等の評価
  ・事前評価 2課題
  ・中間評価 4課題
  ・事後評価 9課題

全課題とも

[A:優れている]

注)評価基準 : 3段階評点
            [A:優れている]
            [B:良好・適切である]
            [C:やや劣っている、一部見直す点がある]

 2)総評(抜粋)

 研究センター機関評価については、調査研究、研修・指導・学習および情報の収集・解析・提供の分野に取り組
 み、地域の保健衛生の向上と環境保全を推進する公設試験研究機関としての役割を果たしていると高く評価できる。
 特に、「環境とヒト・生物とのかかわりに関する総合的な調査研究」の分野に着手するなど、地域における衛生・
 環境分野の科学的・技術的な中核機関としての前前向きの姿勢が認められる。

 事前評価2課題については重要性・専門性が高いこと、中間評価4課題は概ね順調に進められていること、事後
 評価9課題は初期の目標 を達成する結果が得られたことが評価できる。しかしながら、一部の課題については、
 堅実に成果を得るために目的の設定や方法などを吟味・精査すること、より有益な成果を得るために一工夫を加え
 ることが必要と思われるものもある。

 研究センターは、地域における科学的・技術的な中核機関として、具体的な成果を出すことが重要であり、また
 その成果の県民への公表・還元や行政で活用が十分に図られるよう具体的方法を検討することも必要である。今後
 も、自己研 鑽に努めるとともに、県民・行政ニーズを踏まえた「地域に根ざした研究」の推進、危機管理への対
 応および技術の継承などの観点からのより一層の取組に鋭意努力されるよう期待する。

☆ 評価方法等の詳細については
  「福井県衛生環境研究センター評価実施要領、福井県衛生環境研究センター評価実施要領細則」
  をご覧ください
☆ 評価委員会結果の詳細については
  「平成17年度衛生環境研究センター評価委員会結果報告」
  をご覧ください。     


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